【保育園 業務改善】IT化を導入した業務効率化効果とその実際

2017年12月15日配信

テーマ:
働き方改革

IT導入

皆様、こんにちは。
船井総合研究所の岩嵜と申します。
現在は、保育事業の新規参入を中心とした、
経営コンサルティングをさせていただいています。
1か月ほど前に、
「IT化は必然?各園に合ったITとの向き合い方について」
(参考URL)

 

を掲載させていただきましたが、より実態をとらえたうえでの
新たなサービスの動向についてこちらに記載させていただきます。
再整理ですが、IT化と言えば、保育という実際にお子様と接する時間であるアクティブ業務と
それ以外の事務作業を行うノンアクティブ業務に分かれます。
現在、ITが生きる対象はそのノンアクティブ業務ということになります。
弊社でもIT業務効率化における定量化の研究を進めており、
他シンクタンクや保育業界へITサービスを提供するITベンダーの情報を整理した結果、

 

「連絡帳」「保育の計画・準備・調整」「登降園時のコミュニケーション」「保育の記録」という
ノンアクティブ業務において、

 

1日あたり1時間以上の業務効率化を実現させることが出来るとの結果になっています。
1人あたりの保育士や事務員などの従業員の業務効率化が実現されたものではなく、
これは1園当たりの保育園の業務効率化が達成されたものであることに注意は必要になりますが、
手書きに比べてやはりIT化による業務効果は見込まれることが分かっています。

 

しかし、
・シフト組みがよくわからない
・給与計算と勤務時間がリンクしない
・園児の登降園管理により延長料金が「1分」でも過ぎれば、請求されてしまう
・従業員のITリテラシー不足している
という実際的な問題で、導入をためらわれる事業者様がおられます

 

ただし、これらの問題は解消に向かっており、

 

・シフト組は、園児数さえ入力すれば30分単位で瞬時に配置シフトを作成
・会計ソフトとの連携を行えるITサービスの出現
・導入時に、きめ細やかな対応の実現
など、ITベンダーもサービス向上に努力し、よりよく使えるよう
なりつつあります。
ただし、IT化は機械でもあり、延長料金が取られるケースは、避けがたいのが実情です。
しかし、「ルールが明確になり保護者へのメッセージとなる」ととらえる経営者もおられます。
年末も近くなってきたため、改めてこのIT化のメリットとデメリットを
比較しつつ、導入の可否を検討してみるとよいかもしれません。

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