【保育業界に今後求められるもの】2025年に転換点を迎えて生じる課題

改めて考える2021年の保育業界と今後求められるもの

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保育業界向け 時流予測レポート2024 ~今後の見通し・業界動向・トレンド~

 
<目次>

 

いつもお読みいただきありがとうございます。

本日は、改めて保育業界で今何が起きているのか?そして今後何が求められるのか?についてお伝えできればと思います。

 

■厚生労働省が発表!2025年が保育業界の転換点に!

 

まずは、保育市場についてです。
皆様ご存じの通り、子どもの数はますます減ってきております。出生数の推移をみると、
約70年前は233万人近い出生数であったにも関わらず、直近では80万人台まで減ってきており、
ここ近年過去最低数字を更新し続けている現状です。

 

一方、施設数の推移に目を向けると、
数年前から新制度、認定こども園、企業主導型保育事業等の新たな仕組み、計画の影響もあり、
保育所等数は毎年増えてきている現状でございます。

 

実際に現時点でも待機児童数は存在しており、まだ整備が必要な地域もございますが、
全国、特に地方に目を向けると、既に保育所の供給数が保育ニーズを上回っている、という現象も起こってきております。

 

そこで、先日厚生労働省から以下のような資料が公開されました。
https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000784219.pdf

 

P21を見ると、「保育所の利用児童数のピークは令和7年となる見込み。」と記載されております。

これから減り続ける、「子どもの数、待機児童数の数」とこれから増える「保育所等数の数」を比較すると、
2025年ころに保育の需給バランスは逆転する、ということになるようです。

このような形で実際に厚生労働省が保育のピークアウトについて公表するのは初めてです。

 

今後本格的な競争市場になっていくことが分かる保育業界で、何を意識するべきなのか。
キーワードは「選ばれる園」だと思っております。

 

次のセクション以降で、この「選ばれる園」について、園児募集、採用、定着の面で簡単に触れていこうと思います。

 

 

■子ども・保護者から選ばれる園になるために

 

保育園経営において最重要なことは、園児数、そして充足率でございます。

 

今までは、子どもの数が多かったため、積極的に園児を入園させる取り組みをしてこなかった法人様も多いかもしれません。
しかし、今後はそういった取り組み・考え方を持たないといけない時代になります。

 

上記の概念を最大化させるために必要な要素は、「集客」「営業」「継続率」でございます。

また、新型コロナウイルス等の影響で非対面で、今までのニーズを確保することができるか?という点が、
保育業界に限らずどの業界でも必要な考え方になってきております。

 

そう考えると、「集客」「営業」「継続率」において最も重要になる具体的行動は以下になると考えられます。

 

「集客」
・利用者にとって使いやすい・見やすい構造へのリニューアル
→スマホ対応、継続的な更新・運用
・SNS運用
→若い層にアプローチしやすいのは、Instagram、LINE等

 

「営業」
・園見学のオンライン化
→zoomでの園見学対応
・園見学の下限品質担保
→園見学対応マニュアルの作成
・成長ストーリーの可視化

 

「継続率」
・保育の質の向上
→現場マネジメント
・保護者満足度向上
→子どもの成長の可視化

もちろん上記だけでOKという訳ではございません。
あくまで一部にはなります。

 

しかし、上記について一つでもできていない点があれば、このタイミングに是非取り組んでみていただければと思います。

 

逆に、すべてできているという方々は是非「ブランディング化」という概念について検討いただければと思います。

 

■学生・求職者から選ばれる園になるために

 

続きまして、採用関係についてです。

このテーマは、数年前から変わらない大きな課題の一つです。

考え方は、「集客」「体験」「クロージング」です。

この要素に園児募集と同様に、×オンライン化を組み合わせる必要があります。

 

「集客」
・採用専用サイトの作成
→新卒用、中途用で分ける
・採用媒体の多様化・適正化
→採用サイトを各媒体にクローリング
→web解析ツールの利用で最適化
・SNS運用
→園児募集同様若い層にアプローチしやすいのは、Instagram、LINE等

 

「体験」
・1日保育体験の実施
→安心感の創出
・職員座談会の実施(zoom?)
→誰と働くか?の理解と安心感

 

「クロージング」
・お問い合わせからの即連絡、アポどり
→採用はスピード勝負、オンライン社会だと一人につき7件程度応募しているというデータも
・体験後の継続的なフォロー
→問い合わせ、体験、面接で終わりではなく、LINE等で継続的なフォロー

 

園児募集同様、これらでOKという訳ではございません。
ただ最低限準備する必要はあります。

 

■既存職員から選ばれる園になるために

 

当然、採用しておしまいという訳ではございません。
採用した後の定着にお悩みの法人様も数多くいらっしゃるかと存じます。

 

定着において必要な要素は、「ファン化」「安心感」「環境」であると考えます。

 

「ファン化」
・理念への共感
→経営理念、保育理念の明確化
→現場に落とし込む仕組み化

「安心感」
・組織化
→役職を明確にし、心地よい責任感を
・価値のある個別面談
→ただ面談を実施するだけではない、一人一人に寄り添った個別面談の実施
→プラスの発想になる個別面談の仕組

「環境」
・就業環境の整備
→就業規則の明確化
→職員への働き方説明会
・人間関係
→メンター制度
→性格把握診断(DISC診断等)の実施

 

最後に、本日お伝えしたものは「園児募集」「採用」「定着」のテーマの中での具体的施策の一部でございます。
中でも各テーマでかなり重要であると考えられる要素についてまとめさせていただきました。

 

しかし、一気にこれらすべてを実施することはなかなか難しいかと思います。

ですので、皆様の法人の中で最重要テーマについて、優先順位をつけて取り組んでいければと思います。

 

 

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