幼稚園・保育園の経営者向け 経営戦略レポート 特別号第1弾

2020年4月28日配信

テーマ:
時流・業界動向

教育に敏感な保護者が、真っ先に求める2020年度以降の“教育事業のカタチ”とは!?

本メルマガ会員の皆様

いつも本メルマガをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

保育・教育支援部 金森と申します。

 

今回は既存の民間学童や課外教室の常識や概念を覆す新たな教育事業のモデルについて

ご興味のある経営者の皆様に向けて、特別レポートを記述させていただきます。

第1弾となります今回は上記モデルとなりました高知県の清和幼稚園様の成功事例を特別インタビュー実施させていただきました内容でございます。

是非最後までご覧いただけますと幸いです。

 

地域で最も求められる園になった清和幼稚園が今まで取り組んできた「教育」とは!?

①認定こども園に移行でシームレス経営へシフトチェンジ

②小学生にも高い次元での教育・保育サービスの提供を

③新しい“カタチ”の民間学童、課外教室ができるまで

④預かりの時間=これから必要なチカラを身につけるための教育の時間

⑤保護者ニーズ高まる「4技能対応型英語教育」や「プログラミング教育」

⑥民間学童や課外教室などの事業が園の収益の柱の1つに

⑦様々な取り組みが地域で認められ地域一番園へ!

⑧「認定こども園・幼稚園向け教育付き学童保育付加セミナー」のご連絡

セミナーの詳細についてはこちら
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/061128

 

① 認定こども園に移行でシームレス経営へシフトチェンジ

清和幼稚園は高知県高知市にある私立幼稚園であり、今年で56年を迎える老舗の幼稚園です。子どもたちに基本的な生活習慣を身につけさせことはもちろんですが、日本の伝統的な作法等にも取り組んでいます。

しかし10年ほど前はなかなか園児数も伸びず、かつエリアとしても少子化が進んでいるため、今後どのように経営をしていくのかを悩み、色々と模索をしていました。そんな中、平成27年度から子ども・子育て支援新制度が施行することを知り、まずは認定こども園への移行を決断しました。

前述の通りこの地域では少子化が進んできていたこともありますが、保護者の利便性や子どもにとっての環境を考えたときに、清和幼稚園が認定こども園になることで、一日中充実した幼児教育環境を提供することができれば、成長はより確かなものに、かつ地域貢献にも繋がると考えました。また同時に、「幼稚園らしさを失わない為の取り組み=教育の重視」の必要性は強く感じており、移行後もこの点においても意識をしてきました。

こうして認定こども園への移行をきっかけに、0歳から5歳の子ども達が、分け隔てなく通うことができるシームレス(繋ぎ目の無い)な法人づくりをスタートさせました。

 

② 小学生にも高い次元での教育・保育サービスの提供を

 認定こども園移行後も、前述の通り「教育重視」や「シームレスな経営」を軸に地域で求められる園づくりをしていく中で、進めたのが卒園児も法人でサポートする、つまり0歳~小学校までをサポートする教育や預かりの体制づくりでした。

丁度そのころ地域でも小学生の待機児童が増え、同時に2号認定の園児も増加していたため、卒園する園児の保護者からも、

「卒園後も園で教育をして欲しい!」

「園に学童保育があると助かります!」

「卒園後も安心のできる場所で子どもを預けたい!」

「園で学んだことや習ったことを継続させたい!」

というお声をいただいており、そこで卒園後も子ども達や保護者に安心して通ってもらえ、かつこれから必要な学習や習い事が学べる、今まで地域に無かった新しいカタチの「民間学童保育」、「課外教室」を作りたい、作ろうと思いました。

③新しい“カタチ”の民間学童、課外教室ができるまで

民間学童は、平成29年度より準備に入ったのですが、いざ立ち上げを行うとなっても、当然今までそのような経験は無かったため、何から手をつければ良いかも分かりませんでしたし、立ち上げに関して漠然とした不安もありました。

そこで、船井総研と「どのような学童保育」をつくるのかを入念に検討しました。船井総研の協力、助言を仰ぎながら、法人の考え、思いを実現できる「教育付き学童保育」や「課外教室」を作るための、

  • 商圏調査や分析 ●保護者のニーズの調査 ●コンセプトの設計
  • 月謝や利用時間の設定 ●教材やカリキュラムの選定 ●協力業者の選定

を進めていきました。また同時に課外教室、特に既存で行っていた英会話教室も教務内容、販促内容などから抜本的に見直しを行い、来る教育改革や幼児教育無償化などを見据え整備などを進めていきました。

④預かりの時間=これから必要なチカラを身につけるための教育の時間

平成30年4月に「教育付き学童保育 若鮎」と言う名前で無事開校し、初年度より保護者の方々にも好評をいただいております。教育内容は宿題対応などはもちろんのこと、子どもたちが将来、未来に必要な力を身につけるための教育を意識し、「考え抜く力」や「地頭を鍛える」ための“積み木教育”「英語教育改革」や「加速する国際化に対応する」ための“英語・英会話教育”、そして「自分の未来について考える、社会について学ぶ」ための“キャリア教育”などのコンテンツを中心に学童内に導入しました。また実際に子どもたちは毎日継続してこれらの学習を行うため、スタートしてわずか数カ月で、

・学習の習慣や勉強への集中力が身についた 

・英語、英会話が目に見えて上達した

・立体や図形の問題もすらすらと解けるようになった

などの成果や効果も表れました。

このように高いレベルでの教育を提供するために、学童専任の職員を配置し、きめ細かなサポートを実施しています。またそれと同時に「スタッフへの教育」にも力を入れており、マニュアルを通して、子ども達への指導の仕方などをお伝えしております。そして教育といってもただ学習するだけでなく、子ども達へ「躾やマナー、社会のルール」について子ども向けルールブックを通して常日頃から教育をしております。

やはり人として、またこれから成長し大人になっていく上で必要な躾やマナー、社会のルールを指導することも学童としての役割であると考えております。

また初年度より学童事業は黒字化を達成し、次年度からは40名の会員数が見込まれており、法人としての収入の柱としても機能しています。

 

⑤保護者ニーズ高まる「4技能対応型英語教育」や「プログラミング教育」

先にも少し触れたように、課外教室においても英会話の自園運営化やプログラミング教室の開校、キャリア教育の導入など、これからの時代に求められる力や教育改革に対応できるように整備や強化していきました。

特に英会話教室は外国人講師を雇用した上で、完全な自園運営化を行っており、「読む・書く・話す・聞く」の4技能対応をすることで、現在では生徒数120名規模に拡大しています。実際に約半数の園児が通う人気の課外教室になっています。

またプログラミング教室(小学生対象)も自園運営で平成31年度よりスタートしており、こちらは次年度より在園児向けにも行う予定です。

課外教室においても前述の通り、園や法人の教育理念や考えに基づいた教育を行いたい、また収益面でも少しでもプラスにもっていきたいという考えのもと、自園で講師の採用や園の職員の登用を行い運営を行っています。

そして令和元年10月度よりスタートした「幼児教育無償化」も課外教室の更なる拡大において大きな追い風となっております。実際にもう既に次年度から通わせたいという保護者の方のお声が例年とは比べ物にならないくらいいただいております。特に英会話教室とプログラミング教室は来年度スタートする教育改革も合わさり、それらの啓発なども進めていたので今後より一層課外教室は発展していくのではと期待しております。

 

⑥保護者ニーズ高まる「4技能対応型英語教育」や「プログラミング教育」

地域において今後どんどん少子化が進む中で、いくら地域の保護者からの支持を得ることが出来ても、子どもの数そのものが少なくなるため中長期的には経営が難しくなってくるのではという考えも持っています。そのため卒園後も継続して関わることで、ライフ・タイム・バリュー(Life Time Value:顧客生涯価値)を意識し、 6年~9年間の関わりを持てるような取り組みを行っています。

こうすることで、子ども達の継続した教育環境や保護者の利便性の向上に役立ちつつ、収益性も高まります。実際に課外教室や学童保育が今や法人としての幼稚園外収入で欠かせないものとなっており、同時に幼稚園以外の収益の柱となっています。そして、ここで得た収益を教育環境や教職員の処遇向上に再投資することができます。

余談ですが、認定こども園に移行すると補助金比率が高まります。補助金自体が私学助成に比べると手厚いので、これ自体は経営的には有難いことですが、今後、国の財政を踏まえると、恐らくどこかで補助金が減額されることはほぼ間違いないでしょう。そのときに、幼稚園の経営が傾いてしまっては元も子もありませんので、補助金外収入をある程度生み出せるように、今から備えておきたいという考えも持っています。

 

⑦様々な取り組みが地域で認められ地域一番園へ!

前述の通り当園は平成27年度に認定こども園へ移行しましたが、それまでは園児数が130名程の幼稚園でした。当時は周辺に300名規模の幼稚園が何園が存在しており、競争環境は厳しいものでした。それが、認定こども園に移行し、また民間学童の開設や課外教室の整備や強化、付加などに力を入れたことで状況が好転し、今では230名程度の園児数にまで増加しました。新制度が始まってから周辺の大規模園も募集に苦戦するようになり、気づけば当園が地域一番園になっておりました。

今振り返ってみるとこども園移行をきっかけに今一度「教育」というものについて考え、法人として更に地域貢献できる形や子ども達の教育環境をより良いものにできる形を模索してきたことが地域の皆様にクチコミとして広がり、このような結果につながったのでないかと考えております。実際に保護者が園を選ぶ理由として正課内での教育はもちろんのこと、課外教室や民間学童での教育や卒園後も預けれる環境などがあるというお声をいただいております。今後より一層地域の子どものたちのため、保護者のため現状に満足せず、邁進していきたいと思います。

 

⑧「認定こども園・幼稚園向け教育付き学童保育付加セミナー」のご連絡

ここまでお読みいただきありがとうございます。

今後、教育付き学童保育、課外教室事業などは幼稚園や認定こども園の経営を考える上でとって欠かせない存在になります。

そこで地域で最も求められる園を目指されている幼稚園・保育園経営者様向けに、「認定こども園・幼稚園向け教育付き学童保育付加セミナー」を開催させていただきます。上記ご紹介させていただいた学校法人清和幼稚園 認定こども園清和幼稚園 副園長の山中秀馬氏をゲスト講師としてお招きしご講演をいただきます。どのようにして地域一番園になられたのか、またその大きな要因となった教育付き学童保育や課外教室などの事業をどのように立ち上げられ、実施されているのか、ということについて事例を踏まえてお話し頂きます。

 

【本セミナーの主な内容】

  • 当日のスケジュール

オンライン開催  6月2日(火)13:00~16;30

6月3日(水)13:00~16:30

② 講座内容

第1講座「少子化時代の経営戦略について」

講師:株式会社 船井総合研究所 北村 拓也

 

第2講座「学校法人清和幼稚園における保幼小一貫モデルついて」

講師:学校法人 清和幼稚園 副園長 山中 秀馬 様

 

第3講座「学校法人清和幼稚園における保幼小一貫モデルついて」

講師:株式会社 船井総合研究所 山口 雄大

 

第4講座「まとめ講座」

講師:株式会社 船井総合研究所 犬塚 義人

 

「自園を長く、安定して成長させていきたい!」とお考えの理事長・園長先生にとっては、必ずお役に立てると思っております。ぜひこの機会に、理事長・園長先生にご参加頂き、少しでも成果につなげていただけますと幸いです。

 

セミナーの詳細・申し込みについてはこちら!

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/061128

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