数字で振り返る園運営のススメ

2019年12月3日配信

テーマ:
時流・業界動向 収支改善

今年度の「予算目標」は立てていますか?

皆さま、こんにちは!
船井総研 保育・教育支援部の児玉 梨沙(こだま りさ)です。
年の瀬も近づき、そろそろ慌ただしい空気になってまいりましたが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

幼稚園・保育園・こども園 界隈の「年度末」は3月ですが、
年が明けたら発表会、卒園式、そして来年の入園式に向けた準備と
大きな行事・予定が目白押しですので、今この時期に来年度に向けて
12月までの振り返りをしてみるのもいいかもしれません。
その中で、今回は「数字」の重要さについてお話させて頂ければ、と思います。

皆様、今年度の「予算目標」(或いは、開園後の収支予測)は立てられていますか?
幼稚園・保育園・こども園に於いて、つい「収支」は後回しにされがちです。
もちろん、目の前の子供が最優先。
「お金」の事について考える事は何だか悪いイメージを持ってしまいます。

ですが、その「子供を最優先」にする為にも、園の安定運営は必須ですので、
年に何度か「収支」についても考えて頂きたいのです。

幼保業界は福祉事業ですので「収支」をあまり考えずに運営されている方も
多いかと思います。
しかし、これから少子高齢化時代を迎えるにあたり、
安定した運営基盤を維持したうえで、良質なサービスを提供することが、
より地域福祉に貢献する結果を生むことが出来ます。
大きな黒字は必要ありませんが、赤字が続くと運営自体が困難になり、
良質なサービスどころか、地域の福祉に穴を開ける結果にもなりかねません。

・園児の大きな定員割れはなかったか(特に幼稚園、企業主導型保育園)
・職員の不足はなかったか
・職員の残業時間が増えていないか
・職員の離職はなかったか

そしてこれに派生して、
・募集広告費が過大になってしまったり、
・園児数の不足により運営費が想定していたよりも大きく下振れしたり、
・残業代の支払いが増えたり、
・採用広告費にお金がかかりすぎてしまったり、
ということは起きていないでしょうか?

一年の計画を数字交えて立てる事で、翌年の目標達成度をしっかり確認する事が出来ます。

何も、「収支を黒にする」だとか、「黒字を大きくする」事だけが数値目標ではありません。
年度の始まる前に、「今年度よりもここを良くしたい、ここを改善したい」だとか、
「ここに運営費からもう少し投入したい」、
逆に「ここはもう少し節約出来た」など、新しい年度に向けての目標を立て、
今年の達成度がどうだったかを確認してみてはいかがでしょうか。
例えば、企業主導型保育園では園児を自園で募集する事になっていますが、
今年は園児数が定員の7割で推移していた、来年は9割を目指したい、
という目標だけであとは今年と同じ経費バランスだという想定の予算目標を
立ててみるだけでも、今年とどの位 追加の人員に費用を掛けられるかが、
ざっと計算出来ますよね。

そして、立てていた目標が達成できなかった時。それは来年度へのチャンスです。
何が原因で、目標を達成できなかったのか。
その原因をしっかりと分析して、来年度の運営に活かすことが出来ます。
もちろん、目標がうまく達成できていた時。
それは何が良かったのか、きっちり分析する事で、
これからも成果を出し続ける事が出来ます。(ぜひその際は、私どもにも教えて下さいね。)

今の時代、なんでも数字、数字と厳しく求められる事が多く、つい敬遠しがちですが、
この「数字」を過度では無く、うまい具合に使えれば 絶対により良い園運営へ近づきます。

船井総研では、こういった個別の事柄にも、無料で経営相談をさせて頂いております。
「今年度の問題を一緒に考える」
「今年度の問題をどう解決するのかを一緒に考える」
「今年度の状況を前提に、来年度の目標設定を一緒に考える」
など、年末~年度末に掛けて、これからのより良い園運営の為に
お力になれればと思っております。

遠方でご来社が難しい方には、テレビ電話を使った遠隔個別相談会も開催中です。
ぜひお気軽にお問合せくださいませ。

執筆者メールアドレス: r-kodama@funaisoken.co.jp

《執筆者紹介》
株式会社船井総合研究所
保育・教育支援部 保育グループ
児玉 梨沙

東京大学教育学部で保育と教育に関する行政の諸対応を研究。
卒業後、船井総合研究所に入社。
主に“企業主導型”保育事業の申請・開設及び運営を一気通貫で担当。
現在は各種業界の共通課題でもある「人手不足問題」への対応すべく
各種制度の見直しを行っている。

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