幼稚園・認定こども園 令和時代の園児募集の手法

2021年4月7日配信

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幼稚園・認定こども園における令和時代の園児募集のやり方

いつもご愛読いただき誠にありがとうございます。

株式会社船井総合研究所 教育グループ 居村朋哉(いむらともや)です。

本日は幼稚園・認定こども園における令和時代の園児募集の手法についてお伝えさせていただきます。

時代とともに様々なツールが開発され、企業経営でいうところの「集客」の手法は大きく変わってきています。

口コミや紹介が多かった幼稚園・認定こども園の園児募集(集客)方法も時代と共に変化しつつあります

そこで今回は、「令和時代の園児募集の手法」と題してご説明させていただきます。

園児募集の全体像を知る

園児募集という言葉を聞いたときに、どのようなイメージを持ちますでしょうか?

3歳児から入園してもらうための募集活動」と言ってしまえばそれまでですが、細かく分解していくと以下の図のようになります。

 

このようにお問い合わせから入園まで、フェーズごとに少しずつ人数が減っていき最終的に定員に近い人数が入園するというのが理想の園児募集活動となります。

ここから赤枠の部分を細分化すると以下のようになります。

 

上記のように園見学から入園の間までには、1歳児向けのイベントがあったり、2歳児向けの未就園児教室があったりと、いくつかの段階に分かれていることがわかります。

 

このように園児募集を構造的に分解していくと大きく以下が重要であることがわかります。

 

1.1歳児向けイベント内容

2.2歳児向けイベント内容

3.令和時代の募集活動

 

次はフェーズごとに重要となる事柄についてご説明して参ります。

1歳児向けイベント内容

厚労省の【「保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)」】では、1,2歳児の保育所利用率はついに50%の大台に乗り、50.4%となりました。

 

そのため、1,2歳児の2人に1人は保育園又は小規模保育所等に入園し、保育園の場合は5歳児まで、小規模保育所の場合は連携施設である保育園に進級し、5歳児まで園で生活をします。

 

そこで、幼稚園・認定こども園の園児募集としてやらなければならないことは、入園前の早期接触です

そのためにまずやらなければならないことは、1歳児向けの募集活動です。

 

1歳児の段階では保護者は具体的に入園を検討しているというわけではなく、

 

・子育ての悩みを聞いてほしい

・自分の子育てがあっているのか不安

・たまには母親を休憩したい

 

といった親としての悩みを抱えていらっしゃる方が多いかと思われます。

 

そのため、そのような保護者様向けに園児募集に関わる企画を立案し、実行していく必要がございます。

 

例えば、育児相談会という名目ではなく「子育てカフェ」といった名前で企画をし、気軽に集まれるような場所づくりを実施したり、「おねんねアート」として集客を行い子育て相談の場を設けたり等の方法が考えられます。

 

このように、子どもではなく親に焦点を当てた企画を検討し、集客を行うことがポイントとなります。

 

そして、1歳児で集めた名簿をプレ幼稚園に誘導し、入園に向けて接触頻度を高く保つことが重要となります。

 

また園児募集活動としては、HPは当然ながらチラシ・ポスティング、SNS等も効果的に活用し、周知を図っていきます。

 

これらの中で特にHPについて最後にご説明させていただきます。

2歳児向けイベント内容

2歳児向け未就園児教室は、プレ幼稚園と呼ばれるくらい幼稚園に近い形で運営しているケースが多いです。

 

開催頻度も1歳児向けとは異なり、週1,2,3,4,5回と頻度を高く開催し、「幼稚園入園を見据えた活動」が重要となります。

 

また教育・保育内容としては正課活動に準拠した形で実施することが望ましく、正課で実施している内容の難易度を下げたり、回数を減らしたりする等して、2歳児でもできる形に変更して実施します。

 

そうすることで入園後もスムーズに園に通うことができ、保護者も安心して子どもを預けることが出来るようになります。

 

まとめますと、2歳児教室は1歳児向けの園児募集活動とは異なりこどもに焦点を当て、入園後を見据えたカリキュラムを構成していく必要があります。

令和時代の募集活動

幼保業界の主な園児募集活動は、口コミや紹介、未就園児教室というのが一般的でした。

 

しかし、これからは以下のように新たにWeb媒体を活用した募集が必要となってきます。

現在、HPを作成し園の情報を広く公開することは多くの園で実施している事かと思います。

 

しかし、HPの中には「本当に保護者が知りたい事」が記載されていなかったり、在園児向け保護者専用ページばかりで、これから園を探している保護者が見ることが出来る情報が少なかったりといった状況のHPも少なくありません。

 

そのため、自園のHPの目的からまず考え、改めてHPをリニューアルしてみてはいかがでしょうか。

 

HPの目的は、「3歳児募集」なのか、「満3歳児募集」なのか「1,2歳児名簿集め」なのか。

 

今一度HPの目的を再定義し、開設から一度も大幅なリニューアルを実施していない園様に置かれましては、リニューアルをご検討して頂けますと幸いです。

 

また、その際には以下について必ず取り組んで頂けますと幸いです。

 

・どのページからも問い合わせができるためのフローティングバナーの設置

・HPを効果検証するためのGoogle アナリティクスの設置

 

以上でございます。

 

HPをリニューアルする際には是非上記を含め、時流に合ったHPを作成していただきますようよろしくお願い致します

最後に

いかがでしたでしょうか。

 

自園が目指す教育・保育の実現のために今一度園児募集についてご検討いただけますと幸いです。

 

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それではまた。

 

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