園児募集のマルチチャネル化
- テーマ:
- 園児募集
いつもご愛読いただきありがとうございます。
船井総合研究所の小島です。
これからの園児募集において、ターゲットは「デジタルネイティブ世代」です。今回は、今後園が選ばれ続けるために「園との接点の作り方」について、3つのポイントに絞ってお伝えします。
情報収集のマルチチャネル化
かつての「チラシやHPを見て、電話をかける」という一本道(シングルチャネル)は、今の保護者には通用しにくくなっています。
実際に入園を決めた保護者へのアンケートでは、HPだけではなく「Instagramの投稿」「Googleの口コミ」「園見学」など、複数の情報をパズルのように組み合わせて判断していることが分かりました。
「Instagramで保育の様子、HPで理念や保育への考えを確認し、LINEで個別相談、園見学の申込を行う」 今の保護者は、このように様々なツールを横断して動きます。
もし、園への入り口がHPだけだとしたら、検索の土俵にすら上がれていない可能性もあります。
また、問合せ窓口が「電話一本」という状況もリスクがあります。
忙しい夕方の保育中に電話が鳴り、出られずに終わってしまう…こんな経験はありませんか?
さらに、最近は「電話が苦手」で、かけるのを躊躇してしまう保護者も少なくありません。
そこで大切なのが、複数の入り口を「線」でつなぐマルチチャネル戦略です。
【認知・関心】
- Googleマップの写真:まず保育園を探す際に、Googleマップ等の地図アプリで近くの保育園を探す保護者は一定数いらっしゃいます。その際に、外観や園の中の写真があれば、保護者に安心感をもたらすことが出来ます。
- Instagram:イベントや綺麗なパンフレットのような写真も保護者の目に入りやすいですが、普段の保育の様子を動画や写真で投稿すると保護者の興味を惹きます。保護者が子どもを預けるイメージがわく投稿をしていきましょう。
【検討】 「良さそうだな」と思っても、いきなり電話や見学予約をするのは勇気がいります。 ここでクッション役となるのが「公式LINE」です。
- ハードルを下げる: 「見学予約はまだ早いけど、情報は欲しい」という層に、「登録するだけで園の様子が届くよ」と案内します。
- 安心感を育てる: LINEで「持ち物のQ&A」や「先輩ママの声」などを配信したり、チャットで「ベビーカー置き場はありますか?」といった些細な質問に答えてあげることで、会う前から信頼関係が生まれます。
【行動・決定】 ここまでくれば、保護者の気持ちはかなり高まっています。
- スムーズな予約: LINEのメニューボタンから、24時間いつでも見学予約ができるようにしておきます。これで「電話するタイミング」を逃して離脱されるのを防げます。
- 答え合わせの園見学: SNSやLINEで園の雰囲気を知っているため、見学は「初めて知る場」ではなく、「イメージ通りか確認する場(答え合わせ)」になります。すでに親近感を持ってくれているので、入園決定までの話もスムーズに進みます。
「全部やるのは大変そう」と思われるかもしれません。
ですが、全てを完璧にする必要はありません。
まずは、電話以外での「デジタルの窓口」を一つ増やしてみませんか?
例えば、見学予約のハードルを下げるために公式LINEのアカウントを作る、あるいはInstagramから簡単に問合せができるようにするだけでも効果は期待できます。
保護者がストレスなく、スムーズに園と繋がれる「道」を作ってあげることが、選ばれる園になるための第一歩です。デジタルネイティブな保護者に寄り添った、新しい園児募集の形を少しずつ整えていきましょう。





