いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の塚本でございます。
事業成長とともに、在籍する職員が多様化したり、施設数が増えたりと、理事長先生が全ての現場を直接見ることは難しくなったと感じられる方もいるかと思います。
その結果、法人のビジョンや職員への期待が、各園長や主任を通じて正しく伝わらないというお悩みをよく伺います。
これによって、一部の優秀な職員に負担が集中したり、同じ課題職員が原因で真面目に働く職員のモチベーションが低下し、離職が発生したりといった問題が引き起こされやすいです。
本日は、こうした属人化を避け、法人全体の方向性を合わせるために不可欠な「人事評価制度」について、その正しい目的と、基礎となる「等級制度」の設計思想をご紹介します。
人事評価制度が達成すべき「正しい目的」とは?
人事評価制度は単に給与を決めるためだけのものではありません。これは、法人からのメッセージを伝える「仕組み」であり、将来の事業承継を見据えた際に、理事長の想いを組織のルールとして明確化し、継続的な運営を支える基盤となります。
特に、保育園が直面する課題を解決するために、人事評価制度で達成すべき正しい目的は次の2点です。
① 管理職の発掘・輩出
園の未来を任せられる、次世代の主任・園長候補を育てること。
少数の優秀な職員への役割集中を避け、組織を安定させること。
② 課題職員の是正
他の職員の離職原因となり、モチベーションを低下させている課題職員に、評価制度を通じて是正を促すこと。
これらの課題を解決するため、等級制度、賃金制度、評価制度、研修制度を整備し、「仕組み」で対応することが不可欠です。
今回は、その中の「等級制度」についてご紹介します。
組織を強くする「等級制度」の設計ポイント
等級制度を設計する上で最も重要なのは、全ての職員に等しく管理職への道を求めるのではなく、「キャリアアップを目指したい職員」と「現場で貢献し続けたい職員」の双方が納得できる役割を分けるという基本的な考え方です。
具体的な職員イメージは以下のとおりです。
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【キャリアアップを目指したい職員】
・目指したい方向性:管理職
・等級:4等級(副主任)~7等級(事業部長)
・求める役割:職員のマネジメント、複数園の管理など明確な成果
・職員全体に対する割合の目安:10%
【現場で貢献し続けたい職員】
・目指したい方向性:現場でコツコツ働けたらOK
・等級:1等級~3等級(リーダー)
・求める役割:素直に学ぶ、シフトをこなす、新人育成・業務指導など
・職員全体に対する割合の目安:90%
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【キャリアアップを目指したい職員】
には、具体的な「やるべき実務」と「求める成果」を提示することで、成長のスピードを格段に上げてもらいます 。
【現場で貢献し続けたい職員】
には、高度な技術よりも「組織の秩序を守るための基本の徹底」を求めます。ルールを守らない職員の行動を評価制度を通じて是正し、成長意欲の高い職員が足を引っ張られない健全な職場環境を築きます。
また、この考えに基づき、現場の要となる「新人育成担当」や日々の業務を円滑にする「当日のオペレーションリーダー」といった役割を、公式な等級として明確に設定すべきです。これにより、現場の運営レベルが向上し、組織全体が安定していきます。
保育事業者のための人事評価制度 再構築セミナー


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
「保育事業者のための人事評価制度
再構築セミナー」では、この等級制度の設計に加え、賃金制度、評価制度、研修制度といった人事評価の「守り」の土台、そして経営方針発表会や表彰制度といった「攻め」のエンゲージメント向上施策についても詳しく解説します。
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