令和6年度の幹部向け研修計画は立てていますか?
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いつも コラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所 子育て支援部の菊地です。
令和6年度が始まりました!今年度もよろしくお願いします。
令和6年度は引き続き発生している不適切保育や事故の対策として、国としても保育の受け
皿の整備から、本格的に保育の質の向上を目指した取り組みが始まっていく年度となりま
す。
具体的には、配置基準の見直しや、処遇改善等加算の業務削減&加算の一本化、経営実態の
見える化などです。
これらの業界を取り巻く時流や、国の方針などは、経営への意識がなければキャッチアップ
することができません。
経営者の皆様としては、幹部陣には情報を自分で見つけ、どのように対応するかの提案まで
して欲しいと思われているのではないでしょうか?
より質の高い保育が求められる今後、上記のような役割が果たせる人財を育成できるかどう
かで、法人の在り方が大きく変わってきます。
そのためには、法人として幹部職員を育成する機会を設けること、人財に対する投資をする
ことが不可欠です。
本日は幹部育成をする上で、幹部に伝えるべきことを2点に絞ってお伝えします。
① 経営者が求める管理職の姿を明確に伝える
一つ目は管理職として求められる役割を明確に伝えることです。
一般的に園の内部から管理職を輩出しようと思うと、最初は保育現場に入り、担任やリーダ
ー、副主任等、役職を経て管理職になっているかと思います。
しかし、多くの保育士さんは管理職になることを前提に就職しておらず、“今まで勤務して
いた園の園長や主任がしていたこと“をマネしているという状況となるため、法人として果
たしてほしい役割が不明確なままになっていることが多いです。
現場の職員をまとめるだけ、管理するだけの「現場目線の管理職」ではなく、「経営者目線
の管理職」とはどのような能力が必要か、何を求めているかを明確にお伝えすることが重要
です。
特に、お金について理解してもらうことは重要です。
法人・園も、ご家庭の家計と同じように収入と支出があり、支出が収入を上回れば存続の危
機となります。
職員の雇用を守り、園を存続させるためには何が必要かを考えることができるようになれ
ば、「経営者目線」を理解することができます。
② 法人・園からも管理職としての「知識」「機会」を与える
二つ目は必要な「知識」「機会」を与えることです。
求める姿は明確になったとしても、いきなり自分で学び出し、理想の管理職に勝手になるこ
とを求めるのは間違っています。
法人として、成長を求める以上はそこに対する投資を行うことが必要です。
「知識」については、これまで保育現場で活躍していた先生が触れる機会の少なかった、他
の職員のマネジメントに関する知識や、園や法人全体の視点をもって保護者満足度向上等の
選ばれる園づくりを行っていくための知識等、これまで法人の経営者層が担っていた知識を
徐々に共有していく等が考えられます。
また、「機会」については他の業界への研修や交流会への参加や、外部機関とのやり取りや
窓口業務を委譲する、法人・園内で職員が複数関わるプロジェクトを立ち上げ、リーダーと
して役割を担ってもらう、等法人や園にとってもプラスになり、管理職の先生の成長にもつ
ながる機会の提供を検討できるとよいでしょう。
幹部育成カレッジ2024のご案内
本日は園の内部から管理職を育成していく取り組みについてお伝えさせていただきました。
これから経営者の右腕となる管理職を育成していこうとされている方や、園長先生等既存の
管理職の先生にもっと経営的な視点を持ってほしいと考えている方などは是非ご参考頂けれ
ばと存じます。
また、弊社では2024年4月から9月の6か月をかけて、
これからの法人運営を考えていける経営者視点を持った管理職を育成する全6回の研修を実
施いたします。
次世代の管理職育成を検討している法人様は是非、職員の参加をご検討いただけますと幸い
です。
全6回の研修プログラムを通して、本日お伝えした、管理職に求められるスタンスやスキル
を身につけることが出来ます。
興味のあるプログラムにスポットでご参加いただくことも可能ですので、
本日の内容を踏まえまして、少しでもご関心のある方はぜひご参加いただけますと幸いで
す。
最後までお読みいただきありがとうございました。