保育士WEB採用の“数値”の本当の見方①

2024年3月1日配信

皆様
いつも保育園経営.com のコラムをご愛読いただきましてありがとうございます。
船井総合研究所の菅野 瑛大(かんの あきひろ)です。

認知拡大のWEB広告

前回コラム【保育士 WEB 採用 は バズら せる 必要はない】では、
出稿している求人が「見られなく」なってきているため「認知拡大」ためには、
「広告が必須」であることを解説いたしました。

前回に引き続き本コラムでは、WEB採用において必ずすべきことをお伝えします。

垂れ流し広告からの脱却

保育士WEB採用の管理はどのくらい行えていますか?
管理の内容は適切ですか?
よくあるWEB採用の管理では、月1回のペースで
①いくら使ったか
②次にどのような広告をかけるか
といった「確認」で終えてしまうことが多いかと思います。
本来はどのような管理をすべきでしょうか。
月に一度でも管理を行っていれば、良いほうでそれすらも実施しないケースもあります。
限られた時間で多くの仕事をするなかでは、月に何度も管理や打ち合わせを行うことは、
現実的ではない部分も多くあります。

そこで重要なのは、

その限られた時間内で何を見るか、つまり「管理の質」がポイントになります。
確認する要素としては様々ありますが、「数値」で見える部分に絞ってまとめます。
(1)前回から今回迄何名の問い合わせ数の確認
(2)新規・既存含めた問い合わせへの対応状況の確認
(3)採用完了数と追加で採用が必要人数の確認
(4)広告予算対消化状況の確認
(5)広告別の数値“分析”
(6)継続・新規出稿する広告の整理
(7)広告出稿に向けた予算設定

問合せ数と対応状況

結論として重要なのは「結局、何人採用できたのか」です。
しかし、実績を出していくためには、そのプロセスが正しいかを確認する必要があります。
①問い合わせ件数は?
 問い合わせ総数、有効数、見学・面接数、採用/不採用数、フェーズ別辞退数
②問い合わせに対しての対応は?
 A連絡済み
  a:連絡がついた   →次のステップへ
  b:連絡がついていない→連絡手段は?追客期間は?
  未連絡→いつまで連絡するか?
 B接点づくり
  a:園見学・説明会
  b:面接
 C結果報告
  a:採用者への対応
  b:不採用者への対応
  ・・・などなど
確認をする際には「なんとなく」確認するのではなく、何をどのように確認するか、
を整理することが重要です。

採用完了数と追加で採用が必要人数の確認

「何人採用したらよいか」これは永遠の課題です。
保育士必要数を担保するための採用、シフトをまわすための採用、質向上等に向けた採用、
といったように「もう終わり」というものがないのが人材確保です。
現場とのコミュニケーションにおいても常に「足りない」となるでしょう。
これらをまとめて採用する、となるといつまでたっても採用が完了することはなく、
経営者の皆様や人事・採用担当者の皆様にはプレッシャーがかかり続けます。
緊急度別で採用予定数を整理し、それぞれに対応した施策を打つ必要があります。

採用完了数からは直近の一人当たり採用費用が算出され、
これをこのあと必要な採用数に当て込み予算設定を行います。

このように、整理をしつつ活用まですることでPDCAが回りだします。
次回コラムでは保育士WEB採用の数値分析詳細について、お伝えいたします。

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