保育士WEB採用は“バズらせる”必要はない

皆様
いつも保育園経営.com のコラムをご愛読いただきましてありがとうございます。
船井総合研究所の菅野 瑛大（かんの あきひろ）です。

WEB採用の現状とこれから

前回コラム【保育士 採用 には 「 認知拡大 」 が 不足している】では、
保育業界においてもWEB採用が当たり前となり、Indeedをはじめとした、
主要求人媒体では求職者も多く見る一方で、競合もそのほとんどが参入している
レッドオーシャン市場であることを解説しました。

前回に引き続き本コラムでは、WEB採用においてこれから考えるべきことを整理します。

保育士採用にWEB広告は当たり前

WEB広告に費用をかけるというイメージがわかない。
このようなお話を聞くことがあります。
もちろんこれまで取り組んだことのないものであれば、

投入した／する資金が、どのように表現されて、その結果何を得られるかがわからないのも当然です。
しかし、求人でWEB広告をかけるということは、かつてハローワーク求人だけではなく、
新聞やその折込求人、タウン誌等の求人欄、採用促進ポスターを各所に貼ることと同じです。

これを行っていた法人の皆様は、ハローワークだけでもある程度求職者は来ているものの、
より多くの人と会いより法人に合った職員を採用するための「投資」として考える部分も、
少なからずあったでしょう。
そのために「広く知ってもらう」そのための手段としての「広告」です。

保育士WEB採用のNG行動

上述のように整理をするとWEB広告が、費用ではなく人的投資であり、
さらには全く未知の世界ではなく、形は違えどもこれまで行ってきたことの
延長線上にあることが分かったかと思います。

それでは何が変わったのか？
出稿先がリアル媒体からスマホ等のデジタル媒体に移行したことは言うまでもないです。
最も変わった点は「他法人との差がつきやすい」ものであるということです。
リアル媒体は、一度決まって出したものは、その掲載期間が終わるまでは待ちの状態です。
ところが、デジタル媒体を活用した広告は、状況を見てすぐに変更ができるのです。

かつての求人広告の延長線では「出したらそのまま」という意識になってしまいます。
実はこれが保育士WEB採用で最も行ってはならないことです。
「データ分析からの戦術変更」というPDCAを短期間で回していくことが不可欠なのです

認知拡大の為にすべきこと

保育士WEB採用において、ここ数年では「広告」よりも「SNS」に意識が向いています。
当然どちらも重要なツールでありますし、SNSで“バズる”ことができれば、
圧倒的な認知を得ることができます。
それでは、保育士採用において“バズる”必要性がどこまであるでしょうか？
SNSで有名になるということは、地域、場合によっては国も関係なく広く認知されます。
ところがこうした認知のされかたは、本当に届いてほしい人に見てもらえない、
もし見てもらえていても、本来伝えたかったものとは異なる伝わり方をする、
あまり注目が集まっているところには自分もまきこまれるから生きなくない、
といったような逆機能が起こる可能性があるのです。

そのため、認知のための広告、コミュニケーションのためのSNS投稿といったように、
機能を分けることが非常に重要となります。

次回コラムでは保育士WEB採用の数値分析の考え方について、詳しくお伝えいたします

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