【今年4月に制度改正】保育園や認定こども園内への児童発達支援が設置しやすくなりました

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保育業界向け 時流予測レポート2024 ~今後の見通し・業界動向・トレンド~

 

本コラムでも度々取り上げている「児童発達支援・放課後等デイサービス」ですが、
近年 ますます保育園・認定こども園・幼稚園事業者からの新規参入が増えてきております。

その背景には「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令」が昨年11月に公布され、
今年4月から施行されたことがあります。

園と児童発達支援事業所の設備共有・職員兼務が可能に

これまでは保育園等に児童発達支援事業所を併設した場合についても、
保育園や認定こども園等の特有の設備である保育室等を使ったり、
園の職員が児童発達支援事業所等を兼任したりすることが認められておりませんでした。

必要設備や必要職員を確保していても 設備の共用や、
職員の兼務が禁止されていることは、
一体的な保育・教育・療育を提供していく上で事業者にとって大きな壁となっておりました。

今年4月の法改正で、必要な面積や職員数をそれぞれで確保されていることを前提に、
利用児童の保育に支障が生じない場合に限り、
保育園や認定こども園等の特有の設備を使ったり、
専従の職員が支援に入ったりすることができるように
なりました。

こども未来戦略方針でも掲げられるインクルージョンの推進

さらに 今年6月に発表された「こども未来戦略方針」では、
3つの基本理念の1つとして「全てのこども・子育て世帯を切れ目なく支援する」が掲げられ、
「地域における障害児の支援体制の強化や保育所等におけるインクルージョンを推進」が明示されています。

こどもの発達支援における「保育園・認定こども園・幼稚園」の役割がますます重要視される中で、
園との連携を重視した児童発達支援・放課後等デイサービスがますます増えつつあります。
この動きはますます加速すると考えられる一方で、
児童発達支援・放課後等デイサービス自体の総量規制(新規参入受付の終了)が始まっている地域もあります。

来年4月の報酬改定で総量規制地域が広がるのではないかという見方もありますので、
タイミングを逃してしまうと せっかく考えていた
児童発達支援・放課後等デイサービスの併設を諦めざるを得ない、という園も出てくるかもしれません。

いずれにせよ 児童発達支援・放課後等デイサービスの設置を検討している園は、
スピード感を持った意思決定、そして 参入準備が必要となります。

今年7月に園の空き教室を活用した児童発達支援を立ち上げた認定こども園

愛媛県松山市にある幼保連携型認定こども園を設置・運営する学校法人 勝愛学園様は、
今年7月 園の2階にある空き教室を活用し、
「児童発達支援・放課後等デイサービス ひだまり」を開設しました。

勝愛幼稚園ですでに取り組んでいる柳沢運動プログラムや、くぼたのうけん等を活かしながら、
こども一人ひとりの状況に応じた療育プログラムを提供しています。

開設1ヶ月目から 在園児5名が利用を開始し、今現在も園内外から問い合わせが続いております。

勝愛学園様はまさに今回の省令改正を受け、
今年3月に開設を決断、準備期間約3ヶ月のスピード開設を実現されました。
園内にある強みを最大限に活かし、
園との連携・接続を意識したデイリープログラムで利用児童ひとりひとりにあった個別支援を提供しています。


 

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