【異次元の少子化対策】今こそ、一層の”情報発信”が必要な理由とは?
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【異次元の少子化対策】今こそ、一層の”情報発信”が必要な理由とは?
いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の塚本でございます。
2023年4月1日にこども家庭庁が発足して、約1か月が経ちました。
「異次元の少子化対策」が国全体として掲げられた今、連日こども・子育て関連のニュースで溢れています。
保育事業を営む皆さまに置かれましては、特に今後の動向を気にされていることと思います。
今回は、「異次元の少子化対策」として主にどのような点を国として注力予定かを解説し、それに伴い 各園にぜひとも行っていただきたいことをお伝えします。
“全ての子育て家庭”を対象とした保育の拡充
2023年3月31日に公表された「こども・子育て政策の強化について(試案)~次元の異なる少子化対策の実現に向けて~」では、こども・子育て政策の現状と課題を踏まえた上で、今後3年間で加速化して取り組んでいく政策について述べられています。
参考:https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodomo_seisaku_kyouka/pdf/kyouka_siryou1.pdf
国として課題を感じていることの1つとして、「子育て世帯の孤立」が挙げられます。
実際に、0~2歳児の約6割を占める未就園児を含め、子育て世帯の多くが「孤立した育児」の中で不安や悩みを抱えており、支援の強化を求める意見が多い現状です。
そこで、岸田内閣は「こども誰でも通園制度(仮称)」の創設を検討しています。
「こども誰でも通園制度(仮称)」とは、現行の幼児教育・保育給付に加え、就労要件を問わず時間単位等で柔軟に利用できる新たな通園制度です。具体的には、定員に空きのある保育園で
たとえ保護者が就労していないなど保育の必要性が無い場合でも週に1~2回程度の定期利用ができるものになります。
この制度が発足することで、家庭内保育が行われるケースの多い 0~2歳児を持つ家庭にとって外部とつながるきっかけになることに加えて、受け入れ側の園へ新たな補助金が支給されることにより 園運営においてもプラスに働くことでしょう。
今こそ、”園を知らない”層への情報発信を!
これまで「保育園のターゲット」と言えば 基本的に保育の必要性のある家庭のみでしたが、「異次元の少子化対策」により それ以外の家庭も対象、すなわち
保育園の見込み利用者の幅がぐっと広がるのです。
そのため、いかに「早い段階で」「確実に」保護者に園の情報を届けられたかが、今後の園児募集の肝となってきます。
企業主導型保育園などの場合は、どうしても「認可外保育園」ということで
認可保育園と比較するとネガティブな印象を持たれる傾向にありますが、裏を返せば保活が始まるずっと前の段階から情報発信を行い、リフレッシュ目的で週1~2回程度の利用を行ってもらうことで、「困った時はここの園!」という厚い信頼を獲得することもできるのです。
実際に、リフレッシュ目的の利用が可能な一般型の一時預かりを行う企業主導型保育園の中では、このように保活前の早い段階から保護者との接点を獲得し、園児集客に成功している園もあります。
たとえ一般型の一時預かりができなくとも、その他の様々な情報発信施策を用いて 保護者との早期接点を持っておくことで いざ保活本番となった際、1番に名前の挙がる園になることができるのです。
早期接点獲得のために有効な情報発信方法を大公開!
「情報発信」と言えば、どのような媒体をイメージするでしょうか?
ポスティングもあれば、SNSやHPなどのオンラインツール、イベントを通して実際に園の雰囲気を体験してもらうことも 重要な「情報発信」です。
船井総研主宰 企業主導型保育事業者向けの勉強会「企業主導型保育事業研究会」の5月例会では、そんな「情報発信」に長けており、都道府県別
人口減少率ワースト2位、8年連続 待機児童数0の青森県青森市で企業主導型保育園を運営する株式会社 サンライズモータース 森 沙織 氏をゲスト講師としてお招きいたします。
定員充足率100%を誇る株式会社サンライズモータース様が成功したポイントとして、「知ってもらう→興味を持ってもらう→体験してもらう」という入園動線に沿った 的確な施策を網羅的にチャレンジし続けたこと、が挙げられます。
「知ってもらう」の段階では、ポスティングやポスター等の紙媒体・SNS広告などのWEB媒体によりとにかく目に入る機会を増やす施策が必要になります。
そこで園のことを知ってもらった保護者をHP・Instagram・Googleビジネスプロフィールなどの、より詳しい情報が載っている媒体へ誘導し「興味を持ってもらう」段階に進めます。
そして、「体験してもらう」段階として、子育て支援イベントに参加してもらい、保護者を園のファンにさせて、入園希望をしてもらうといった流れを作っています。
上記の様な施策を実行する中では当然すぐに効果が出ないものもありましたが、粘り強く、工夫しながら各施策をやりきったことが現在の成果に繋がっていると言えます。
こういった、具体的な実践施策をもとにサンライズモータース様の発信力の秘訣をお話いただきます。
当研究会は、1法人につき1度に限り、無料でお試し参加いただけます。
当日はゲスト講師の森様も船井総研 東京本社にご来場いただきますので、直接ご質問・お話いただける貴重な機会となっています。
ご参加のほど、心よりお待ち申し上げます。
05月16日(水)10:30~17:00
企業主導型保育事業研究会のご案内
・保育業界を取り巻く環境や今後の動向が気になる
・近隣に企業主導型保育園が少ない/情報交換できる機会がなく、他園の事例を知りたい
・地域1番園を目指すために、すでに地域1番園となっている園の取り組みを知りたい
・開園して少し経ったが、園児募集や職員採用・定着などに課題感がある
・園としての特色を出したいが、何を打ち出していけば良いか分からない
上記に1つでも当てはまる企業主導型保育事業者様はぜひご参加ください!
▽開催概要▽
日時:05月16日(水)10:30~17:00
場所:船井総合研究所 東京本社
ご参加費:無料
※ご招待でのご参加は、1法人につき1回2名様までとさせていただきます
※途中参加、途中退席はご遠慮いただいております