新入職員の育成・フォローアップ施策について

2022年4月25日配信

テーマ:
採用・育成

新入職員の育成・フォローアップ施策について

いつも弊社の保育園・こども園経営.comのコラムをお読みいただきありがとうございます。
船井総合研究所の吉田健人(よしだけんと)です。

 

新年度が始まってお忙しい毎日を送られているかと思いますが、新入園児の受け入れや、新卒職員・新入職員対応など落ち着かれましたでしょうか?

 

本日は、新しく入職された職員の育成、フォローアップ施策についてです。
保育園・認定こども園の管理者の皆様からはこの時期になるとよく
「新卒採用職員の基礎レベルが下がっている」
「中途採用職員との価値観を合わせることに苦労している」
「昔からのOJT中心の受け入れでは職員が育たず、定着もしない」
といった内容をお伺いします。

 

これから入ってくる新入職員は、自分自身のプライベートと仕事を完全に切り離して考えている方も多く、これまでの受け入れ態勢やマネジメントでは定着や、その後の育成に苦労される方が多いかと思います。

 

本コラムでは、新卒・新入職員の受け入れやフォローアップ施策についてのポイントをお伝えさせていただきます。

 

ポイント①
・新卒・新入職員の先生それぞれの個人の特性を理解する

 

法人には経営理念やミッションビジョン、保育理念・保育目標などがあり、入職時の研修などで、新卒・新入職員の先生にお伝えされている園も多いかと思いますが、同じように先生一人ひとりにも保育士になった理由、働く動機、仕事を通じて成し遂げたいことがあります。
園から一方的に法人や園の理念を伝えてもすぐにその理念に共感し、同じ目的をもって行動に移すことは難しいので、新卒・新入職員の先生にも、中長期的な将来の自分の人生のビジョン、保育士として働こうと思った理由、自分の得意なことや仕事の中でやってみたい事等を確認してみましょう。

 

ポイント②
・新卒・新入職員の先生の個性に応じて、それぞれの能力を開発、発揮できる機会の提供ができないかを検討する

 

先生一人ひとりの長期的なビジョンや、今後仕事を通じてやってみたいことを把握出来たら、先生の得意なことや、やりたいことに関係する業務がないか確認してみましょう。
とはいっても、園の業務として最低限出来ないといけないこと等もあるかと思いますので、新卒・新入職員向けの教育チェックリストなどを活用し「基本業務」「安全な保育環境の整備」「危機対応」等全員が1年目・2年目に身につけなければならないことと合わせて、より挑戦できる機会の提供ができないかを検討いただければと存じます。

 

ポイント③
・先輩職員による面談やフィードバックを通して、自分のやっていること、日々の業務が夢の実現につながっていることを再認識してもらう機会を提供する

 

新卒・新入職員向けの教育チェックリスト等で日々の業務を確認していても、忙しい毎日を過ごしていると先生方は目の前の仕事に集中してしまい、入職時の目標などを忘れてしまうことが多いです。
定期的に中長期的な将来ビジョンを思い出し、日々の保育に活かしていただくためにも、定期的に面談(シスター制度やチューター制度等を活用など)や、自己評価の実施、フィードバックを通して、目の前の仕事が少しずつ先生個人のビジョンの達成にもつながっていることを再認識していただく機会を提供していただくと良いです。

 

法人や園で育成制度を包括的に作成していくことで新卒・新入職員にもやりがいをもって長期的に勤務していただき、将来的に園や法人の管理職を担う人材の育成につなげられると、次の世代の先生の育成も進められ、好循環を起こすことが出来ます。
是非皆様の園の育成計画も改めて見直していただけますと幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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