Googleトレンドで見る保育業界のトレンド
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Googleトレンドで見る保育業界のトレンド
皆さま
いつもご愛読いただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の菊地でございます。
今回はGoogleトレンド(https://trends.google.co.jp/)
を活用して直近1ヶ月(2月10日~3月10日)の保育業界のトレンドを探ってみたいと思います。
※Googleトレンドは、Google でどんなワードがよく検索されるかなどを知ることができるツールです。イメージがわかないという方は一度検索していただけますと幸いです。
「保育」関連の注目キーワード
今回はシンプルに「保育」に関連するワードで、前期間(1月10日~2月10日)に比べ、検索回数が特に伸びているワードの中からピックアップしてみたいと思います。
まず注目したい結果はこちら!
6位、「児童 指導員 資格」 (前期間対比250%増)
なんと児童指導員についてのワードが「保育」の関連ワードの増加率上位に入ってきています。このことから、普段保育について検索している方が最近は児童指導員にも興味をもって検索していることがわかります。
2022年度は保育事業者・保育従事者ともに障害福祉サービスへの興味関心が大きくなる兆候がでていますね。
本コラムをお読みの皆さまの中にも、既に児童発達支援・放課後等デイサービスなどの事業も運営されている方がいらっしゃると思いますし、今後の事業展開として考えている方もいらっしゃると思います。
「児童指導員」はなかなか一般的な認知が広まっていない職種ですので、今回「資格」というワードで検索が増えているように、そもそも誰がなれるのかというレベルからの周知が必要になってきます。かく言う私も教育学部卒ですので資格要件を満たしているわけですが、恥ずかしながら昨年までその事実を知りませんでした。
ですので、児童指導員の求人をする際には、「児童指導員」を志している方(顕在層)だけでなく、「児童指導員」という職種のことはよくわかっていないが資格要件は満たしているといった方(潜在層)の掘り起こしが重要となってきます。
この辺りを意識した求人広告文や求人媒体の利用をおススメします。
少し順位は飛びますが、、、続いての注目キーワードはこちら!
2位、「保育 実習 お 礼状」 (前期間対比550%増)
これは2-3月という時期的にちょうど保育実習を終えた、もしくはこれから終える実習生が実習先にお礼状を送りたいのだけど、書き方に問題ないか検索しているといったところでしょう。
皆さまの園では保育実習の受け入れを行っていますでしょうか?
弊社お付き合い先の事業者様を見ていても全国的に採用に苦戦しています。
また人材紹介会社様からもお話聞きましたが、最近の保育者はコロナ禍での不安もあってか安易に転職しなくなり、人材の流動が鈍化しているとのことでした。
ですので、保育人財を新たに増やしていくことが業界全体で求められています。
実習の結果、保育士になりたくないと思ってしまわれないよう、実習の受け入れの仕方にも改めて目を向けていただけるとよいと思います。
注目キーワード堂々の一位は!
1位、「保育 士 処遇 改善2022」 (前期間対比1,000%増)
これは想像できた方も多いかもしれませんね、この1か月で多くの保育事業者の皆さまが対応に追われたことかと思いますが、前期間に比べ10倍以上検索が増えたワードでした。
弊社がリリースした
今回の処遇改善について取りまとめた無料ダウンロードレポート
(https://www.funaisoken.co.jp/dl-contents/hoiku-kodomoen__00641)
も、ありがたいことに既に相当数ダウンロードしていただいており、配分方法の検討などの相談もたくさんいただきました。こういった初めての制度、突然始まった制度などの場合、多くの事業者様は「他の園ではどうしているのかな?」といったことにご関心あるかと思います。そういった時は特に全国の保育事業者様とのお付き合いがある弊社に気軽にご相談いただけますと幸いです。
本コラムではGoogleトレンドを用いて、
直近1ヶ月の保育関連トレンドを探ってみました。
長期的な業界“時流”を掴むまでは難しいですが、短期的な業界“トレンド”であれば、こういった方法でも知ることができますので、ふと思い出したときには活用してみてはいかがでしょうか。
処遇改善臨時交付金(加算)レポート
処遇改善臨時交付金(加算)の制度概要や
配分方法例をまとめたレポートです。
是非ご参考にしていただければと思います。