保育士の定着に向けた3つのステップ
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保育士の定着に向けた3つのステップ
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いつもご購読いただきありがとうございます。
(株)船井総合研究所 保育教育福祉支援部の岩本です。
今回は保育士の定着にお悩みの方へ、どのようにしてその課題を解決していくのかについてお伝えさせていただければと思います。
保育士定着に関連する様々なご相談を踏まえると、
課題解決に向けては3つのステップが必要だと考えています。
ステップ1:現状把握のための調査
まずはなぜ保育士が定着しないのか、その原因を知ることが必要です。
方法としては職員ヒアリングや、アンケート等を
通して把握していただくと良いかと思います。
状況に応じてアンケートを収集する際には、匿名回答とし、
あらかじめ個人の特定はしないので、正直に答えてほしい旨を伝えることも方法のひとつです。
また、ヒアリングであれば、直属の上司からのヒアリングを避けるなど、
なによりも「委縮してしまい正直に答えられない」状態を極力排除し、きちんと「実態」を把握できるように努める必要があります。
ステップ2:現状分析・アクションプランの作成
現状を把握したら、どのような課題があるのか分析し、アクションプランを作成してください。
ポイントとしては、具体的なスケジュールや、施策の詳細、
誰が担当者として行うのか等を決めると、その後の実行フェーズがスムーズに進行します。
この辺りをおろそかにすると、スケジュール通りに進まなかったり、途中で頓挫してしまったりすることが多々起こります。
計画の策定の際には必ず、「スケジュール」と「担当者」まで決めておきましょう。
ステップ3:施策の実施
アクションプランが作成出来ましたら、それに基づいて各施策を実行してきます。
その際に、行わないといけない施策が多く、なかなか施策自体が進まないことがあります。
私のお手伝いさせていただいた園でも、日々の業務があることもあり、
スケジュール通りに進行しないことが多々ありました。
その場合は、まず1つの施策に注力し、そこで成果を出すことをまずは実施してください。
また、成果が出た場合は積極的に職員に発信してください。
この施策が何につながっているのか、そうしたことを伝えることで、現場からの強い協力が得られ、変革への推進力を高めることにつながります。
さらにアクションプランはもちろん大切ですが、そこに固執し続ける必要はないので、
計画を進める中で随時調整してください。
さてご参考までに、どんな課題が出やすく、
それに対してどんな施策を他法人では実施しているのか、少し記載させていただきます。
さまざまな園とお話をしていていると、
「人間関係」「給与」「業務量」「人員」の4項目が主に上がってくる課題です。
「人間関係」であれば、コミュニケーション施策として、
職員間での食事会の実施(現在はコロナ禍で難しい部分もありますが・・・。)や、
朝礼等で職員同士の褒めあう文化の醸成、
また、「法人内」部活動などが施策事例として挙げられます。
「給与」であれば、処遇改善等加算Ⅰ・Ⅱの活用や、現在ご対応いただいている保育士等処遇改善臨時交付金等で徐々に上げていくことができます。
「業務量」であれば業務の見直しや、ICTの活用等での働き方改革があげられます。
「人員」であれば常勤/非常勤、資格者/無資格者での仕事の再分担をし、特に無資格者でもできる業務を積極的に任せていくという対応を行っている事例などがあります。
以上になります。
ぜひご参考にしていただければと思います。
もっと具体的な施策の事例を知りたい方向けに、
弊社では保育士の定着や育成をテーマにしたセミナーを開催いたします。
このセミナーにはこうしたことに力を入れ、意欲的な人材の定着に成功している法人様にもゲスト講師としてご登壇いただくため、ぜひご参加いただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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