保育園の「業務効率化」の進め方
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保育園の「業務効率化」の進め方
いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の永田屋でございます。
先日のコラムにて、今後の保育業界で求められる「保護者から選ばれる園づくり」と、その土台となる「職員が働きやすい環境づくり」の重要性についてお伝えをいたしました。保育の質、すなわち保育士の質を高め競合よりも魅力的な園になるためには、まずその職員が安心して働き続けられることが大前提となります。
昨今ではICTシステムなどを含めた様々なツール類が保育業界にも登場しており、皆様の園でもいくつか導入しているという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。これらツール類は、うまく活用することで働きやすい職場づくりの有効なアシストとして機能してくれます。一方で導入したは良いもののうまく活用しきれていない、ツールが乱立しすぎてどれを選べばよいかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
日はその働きやすい職場づくりの一環としての、業務効率化の進め方の3つのステップについてお伝えできればと思います。
①業務アンケート等による現状把握・分析
ここが最初にして最も重要なステップになります。昨今の流れに乗ってなんとなく働き方改革の取り組みを始めるケースもあるかと思いますが、本質的に自園ではどの部分が課題となっているのか、まずは客観的に把握する必要があります。職員協力のもと、業務負担を定量的に見える化することで、主観だけに頼らない根本の課題をあぶりだすことができます。
②効果的なツールの検討・行動計画の作成
①で明らかになった課題を分析し、まずどの課題にアプローチすべきか、そのために有効なツールがあるかという軸で比較検討を進めます。事前に解決したい課題を明確にしておくことで、あれもこれもと力が分散することなく、的確に課題解決に近づけてくれるツール選びができます。その上で、いきなり導入するのではなくまずは年間での計画を立てましょう。いきなり全職員がすべてを理解することは困難なケースが多いため、時期や役職に合わせて確実に落とし込めるような計画を作成のもと、その浸透を図る体制を作ることが重要になります。
③説明会・レクチャーの開催、導入
導入が決定したら、現場に落とす前に職員に対しその意図を説明する場を設けましょう。背景の問題意識なくツールだけが与えられると、面倒なものが増えたという印象を持たれやすくなってしまいます。①や②で分析・検討した内容や、背景にある思いなどを伝え、ツール導入に理解を得ることが重要になります。さらに使い方をレクチャーする場を設けたり、簡易な活用マニュアル等の作成も浸透にあたっては有効となります。
以上概要にはなりますが、導入にあたって考えるべき事項についてお伝えをしてきました。ポイントは「客観的な課題の把握」と「的確にアプローチできるツールの検討」になります。地域で選ばれる園となっていくための第一歩として、ぜひ参考にしていただけれますと幸いです。
2月15日(火)に開催される、「働きやすい職場づくり」の一環としての業務効率化をテーマとした無料セミナーに、弊社永田屋が登壇いたします。今日の内容を踏まえまして、ご関心のある方はぜひご参加いただけますと幸いです。
https://eye-sales.com/seminar/hoikushi_webinar/
※詳しいお問い合わせは、後援の株式会社アイセールス様までお願いいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。