企業主導型保育所・小規模保育所が取るべき差別化戦略とは

企業主導型保育所・小規模保育所が取るべき差別化戦略とは

いつも コラムをご覧いただきありがとうございます。
船井総研 保育・教育支援部の児玉です。

 

2022年も1ケ月が経過しました。
年度末に向けて お忙しい時期かと思いますが、
今年はオミクロン株が猛威を奮っていることもあり、
例年以上に大変な日々をお過ごしの方も多いかと存じます。

 

どうか ご体調にお気をつけてお過ごしくださいませ。

 

「定員割れ」元年となった2021年の保育業界

 

さて、令和4年度の入園申込受付と結果発表が佳境を迎えております。

 

昨年は 新型コロナウイルス感染症の影響で 育休延長希望者が増え、
認可保育所の定員充足率は前年比1.3ポイント減の90.9%でした。

 

特に定員19名以下の小規模な保育園の定員割れが目立ち、
東京都足立区では 小規模保育所の定員充足率が62.9%、
定員の半数に満たなかった保育所がなんと3割あったようです。

 

今年は 昨年育休を延長した人の申込もあり、
一部自治体の話から 定員が充足する見込のエリアが多い印象を受けます。

 

しかし厚生労働省は 保育所の利用児童数のピークは令和7年と発表しており、
昨年起きたような定員割れは 今後「当たり前」の光景となる可能性も高く、
特に 定員19名以下の小規模な保育所は需給バランスにもよりますが、
その影響を真っ先に受ける可能性が高いです。

 

取り組むべき施策は大きく2つ

 

保育需給バランスの逆転が目の前に迫る中、皆さまにぜひ取って頂きたい方策は大きく2つでございます。

 

まずは 園児募集の強化です。

 

保育所利用児童数のピークを迎えるにあたっては、
年々減っていく対象児童(保護者)に
「選ばれる園」となっていくことが必要不可欠です。

 

「選ばれる園」になる為には、
まずは 園が持つ魅力を自分たちが整理・理解し、
(家庭的な雰囲気、菜園がある、園庭がある、
 ベテランの職員が多い、絵本が充実している 等)
それを チラシやミニコミ誌、看板等のオフライン媒体や
LINEやInstagram、HP等のオンライン媒体等を
活用して発信していくことが重要です。

 

こちらについては、
2月開催予定の企業主導型保育事業者向けの
園児募集セミナーでも詳しく紹介しております。

 

企業主導型保育事業向けの内容ですが
認可保育所や小規模保育所の方にもおすすめの
内容ですので ぜひご参加下さいませ。

 

スクリーン リーダーのサポートが有効になっています。

 

小規模な保育園とも相性の良い新規事業とは

 

今すぐにできる施策としては、園児募集の強化等がありますが、
長期的に考えた場合 3歳以上の受け皿がない小規模保育所は、
制度上 認可保育所と比べると募集する上で不利な点が多いのも事実であり、
業態付加を含めた「保育・教育サービスの価値向上」が急務です。

 

業態付加と一言で言っても 世の中様々な事業がある中で
特に 小規模な保育園を運営されている事業者の皆さまとも
相性の良い事業の一つが「児童発達支援・放課後等デイサービス事業」です。

 

皆さまは「発達障害」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

 

発達障害とは 生まれつきみられる脳の働き方の違いにより、
幼児のうちから行動面や情緒面に特徴がある状態です。

 

昔はよく「落ち着きがない子」「集中力がない子」等のように
見逃されていることが多かったですが、
近年 ようやく気付かれることが増えてきた特性です。

 

「問題児」とみなされることも多く、
養育者が育児の悩みを抱えたり、こども自身が生きづらさを感じる
(自分の感情が上手く表現できず、癇癪を起す等)こともあります。

 

文科省の調査によると 軽度発達障害児だけでも
人口に対する発生頻度は 8.2~9.3%とされております。

 

令和元年度に於ける 未就学児の障害児サービスの利用児童数は
約10.2万人(未就学児人口の約1.7%)ですからまだまだ
適切な療育サービスを受けられずに困っているお子様や
保護者がまだまだ多くいらっしゃいます。
 (もしかすると 貴社の従業員や園の保護者の中にも
悩まれていらっしゃる方がいるかもしれません)

 

そんなお子様や保護者の皆さまをサポートするサービスが、
 「児童発達支援・放課後等デイサービス事業」でございます。

 

児童発達支援・放課後等デイサービス事業の概要

 

「児童発達支援事業」は小学校就学前の児童を、
「放課後等デイサービス事業」は小学校入学後から高校卒業前までの
児童を対象にした、日常生活の自立支援や機能訓練を行ったり、
様々な遊びや学びの場を提供したりする支援施設です。

 

はっきりとした診断が出ていなくても
お子様の状況(お話が苦手、落ち着きがない、お友達作りが苦手等)次第で、
 これらのサービスを利用することができるのが特徴の一つです。

 

保育園との併用が可能で、
利用時も普段通っている保育園へ直接送迎することもできますので、
就労中の保護者も使いやすいサービスとなっております。

 

1日の延べ定員は10名が一般的で、各時間帯で受け入れる児童数は
 1~5名程度のことも多く、一人ひとりに寄り添ったサービスを提供でき、
 小規模保育所の特色とも相性が良く、相乗効果が見込まれます。

 

また 中・大規模の保育所を経営している方にとっても、
 今の園では対応しきることが難しい 個別のより丁寧な療育支援を
 提供できるということで 近年事業所数が急増しております。

 

 





無料個別相談のお問い合わせ

WEBからのお問い合わせ

お問い合わせフォームはこちら

お電話でのお問い合わせ

0120-958-270 (受付時間 平日9:00~17:30)0120-958-270 (受付時間 平日9:00~18:00)

保育園・こども園・幼稚園経営.comを見たとお伝えください。

ページのトップへ戻る