園児募集の具体的な施策とは

2021年10月28日配信

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園児募集の具体的な施策とは

いつもご愛読ありがとうございます、(株)船井総合研究所の菊地です。

「園児募集コラム」第3弾でございます。
『成熟期を迎える保育業界における「園児募集」の重要性』、
『「園児募集」に着手する前に行うべきこと』と続けてまいりましたが、
本コラムでは、『「園児募集」の具体的な施策』についてお伝えさせていただきます。

「園児募集」の構造

皆さまは保護者が入園を決めるまでの「ステップ」をお考えになったことはございますか?
大きく分けると4つのステップに分類されます。

①園の存在を知らない
②園の存在を知る
③園と接点を持つ
④入園を決める

本コラムでは、この4つのステップそれぞれで行うべきことを簡単に解説いたします。

①園の存在を知らない

このステップでは「保護者は園の存在を認知していない」ため、「保護者の目に積極的に園の情報を入れること」が必要になります。
例えば、『ポスティング』です。
皆さまも郵便受けに入っていた飲食店や美容室のチラシを見て、初めてそのお店が近所にあることを知ったという経験があると思います。
それと同様で、保護者は皆さまが想像している以上に園のことを知りません。
ですので、なにかしらの方法で、保護者に認知してもらう必要があります。

実施しやすい施策として『ポスティング』を例に挙げましたが、
他にも、『看板』や、『ポスター』、『近隣店舗にチラシを置かせてもらう』なども
「保護者の目に積極的に園の情報を入れる」施策になるため、このステップでは有効です。

②園の存在を知る

①で保護者に園の存在を認知させることができました。
では園の存在を知った保護者が次に何をするか、それは比較・検討です。
保護者も時間が無限にあるわけではないので、実際に園見学等にいける園の数は限られます。
ですので、どの園に見学に行くかを事前にふるいにかけます。
その際に保護者はどこを見てふるいにかけるのか?
その一つが、『HP』や『SNS』などのWEBの情報です。

皆さまの園のHPは情報が充実していますか?
またはSNSによる園の情報発信をしていますか?
今の保護者世代は当たり前のように生活の一部にHPやSNSがあります。
つまり、HPやSNSから情報が手に入らない園は、
比較・検討の材料がないため選択肢から外されてしまう可能性があるのです。

③園と接点を持つ

②までで、保護者は園の情報を『ポスティング』と『HP』・『SNS』を通じて得ることができました。
このステップまで進んだ保護者は、やはり「実際に園の先生から話を聞きたい」と考えます。
つまり、園と接点を持とうとします。
皆さまの園へ保護者が連絡しようと考えたときにとれる手段は何があるでしょうか。
直接園に電話をかけてもらう手段しかない園もあると思います。

もちろん電話が悪いわけではないですが、電話がかかってくることで保育士の業務が止まってしまったり、保護者が働いている時間の関係でなかなか電話がかけられなかったり、保護者が非通知で連絡をしたため、こちらが保護者の連絡先を把握できなかったりといった問題の発生、
また最近は、電話をかけるのが苦手という保護者がいることも事実です。

そのため、HPに『問い合わせフォーム』を設置したり、『LINE』を利用したりなど、
問い合わせの手段を「電話だけにしない」ことが必要になります。

また、このステップでもう一つ重要なことは『定期イベントの開催』です。
保育園の申し込みの時期を考えれば、積極的に園を探すピークは10月頃からですが、4月~9月の間参加できるイベントが一切ないと保護者にとっては接点を持つタイミングがつかめず、園とのつながりが途絶えてしまいます。

「保育体験会」や、「子育て相談会」など、ちょっとしたことでもよいので、定期的にイベントを開催していきましょう。
また、イベント開催という「情報」は必ず『ポスティング』、『HP』、『SNS』での発信を検討しましょう。

④入園を決める

今まで『ポスティング』、『HP』、『SNS』で情報を発信し、『問い合わせフォーム』、『定期イベント』によって繋がった保護者に対し、最後の一押しとして『入園説明会』を実施しましょう。

コロナの関係もありますので、「大規模」・「小規模」・「個別」、「リアル」・「リモート」のどれを開催すれば最も保護者が参加しやすいのかを考える必要があります。場合によっては併用も考えられます。

第一希望の園として申込書を書いていただくため最後まで気を抜かず「園児募集」を行っていきましょう。
ここまでいくつか施策をお伝えいたしましたが、
この施策を実施するためには職員全体の協力体制が必須となります。

本コラムはあくまで「具体的な園児募集施策のご紹介」ですので触れませんが、
園全体で「園児募集」の意識を持つ体制の構築も必ず行っていきましょう。

本コラム、『園児募集の具体的な施策とは』は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

長々と書かせていただきましたが、
コラムの文章だけではイメージがつかなかった部分もあったかと存じます。

そこでこの度弊社にて、「認可保育園・小規模認可保育園向け 広報戦略セミナー」を開催させていただく運びになりました。
本日お伝えした内容も含めて園児募集活動全体で考えるべきことポイントをお伝えさせていただく予定です。

認可保育園・小規模認可保育園向け 広報戦略セミナー

【このような方におすすめ】
・ 周辺に新たな認可保育所が開設され、園児が集まらなくなってしまったが、何をすればよいか分からない。
・ 園児減少による経営悪化が深刻で、今すぐにでも園児を増やして収支の改善を図りたい。
・ 定員に空きが出てきているものの、認可保育所で大々的な園児募集活動はあまりやりたくない。
・ 少子化が進行する地域においてこれまで通り園児を確保し続けられるか不安…。
・ 園児募集の施策は分かっているものの、現場の職員を巻き込んで実施できていない。

▼セミナー詳細・申込はこちらから
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本コラムをお読みいただいて、少しでもご興味がわいた方はぜひご参加いただけますと幸いです。

保育教育支援部
菊地

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