産後ケア事業の可能性|保育事業者による新たな「切れ目のない支援」のカタチ
              
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いつも コラムをご覧いただきありがとうございます。
    船井総合研究所 子育て支援部の児玉です。
保育園・幼稚園・認定こども園を経営される理事長・園長の皆様は、日々、地域の未来を担う子どもたちのために尽力されていることと存じます。
    その一方で、 「少子化が進み、将来的な園児募集に漠然とした不安がある」 「近隣に特色ある競合園ができ、どう差別化を図るべきか悩んでいる」 「職員の採用・定着にも苦戦している」
    といった、深刻な経営課題にも直面されているのではないでしょうか。
これらの経営課題の解決には、「園児募集の強化」「採用活動の強化」等が挙げられ、当コラムでも様々な手法をご紹介していますが、本日は視点を変え、新たな一手としての新規事業「産後ケア事業」をご紹介します。
「産後ケア」による“超早期”の接点づくり
「産後ケア」といえば助産院が設置するもの、というイメージがあるかもしれません。「なぜ保育園が産後ケアなのか?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
    しかし、産後ケア事業は、「切れ目のない支援の実現」、そして「選ばれ続ける法人・園づくり」において、極めて重要な役割を果たす可能性があります。
多くの園では、子育て支援センターなどで「未就園児」との接点を持たれていることでしょう。しかし、産後ケアはそれよりもさらに早い、「生後1年未満」という“超早期”の段階で、保護者様と深く、継続的な関係性を築くことを可能にします。
核家族化が進む現代において、産後の母親が抱える不安や孤独は計り知れません。その最もデリケートな時期に、地域の専門家として寄り添い、「癒し」と「安心」を提供できる存在になれたなら、その法人・園に対する信頼は揺るぎないものになります。
これこそが、単なる園児募集のテクニックを超えた、「切れ目のない支援」による本質的なファンづくりであり、未来の安定経営に繋がる一手なのです。
【事例】梅花福祉会様の産後ケア事業「gift」に学ぶ成功のポイント
この「産後ケア事業」にいち早く着目し、既存の保育園・こども園運営とのシナジーを創出されているのが、埼玉県本庄市で50年以上にわたり保育園を運営する、社会福祉法人 梅花福祉会様です。
梅花福祉会様は、既存の認定こども園、学童、子育て支援センター、児童発達支援・放課後等デイサービスといった多角的な子育て支援のノウハウに加え、2024年(令和6年)に産後ケアハウス「gift」を開設されました。その成功の裏には、3つの重要なポイントがあります。
    ① 行政とのスピーディーな連携
    2023年12月の「新時代保育園経営研究会」でのゲスト講座や同研究会会員様の視察を通じ、「産後ケア事業を始めたい」と考えた梅花福祉会様は、すぐに行政へ相談。驚くべきことに、約4か月後には開所を実現しました。
これは、ちょうど市も産後ケアの必要性を痛感し、担い手を探していたタイミングであったことが大きいです。市の課題感(市内には限定的な訪問型事業しかなかった)と、法人のビジョン(地域の子育てをワンストップで支えたい)が完全に合致したことが、迅速な立ち上げに繋がりました。
    ② 「癒しと安心」を追求したアットホームな空間
    「gift」は病院や施設とは一線を画し、閑静な住宅街の古民家を改装して作られました。
水回りは最新設備にしつつも、和室を残したアットホームな内装、おいしいランチやおやつ、充実したアメニティなど、お母さんが「本当に落ち着ける空間」を徹底的に追求しています。
あえて「専門家すぎない」、温かみのある環境づくりが、利用者の心のハードルを下げ、高い満足度に繋がっています。
    ③ 「医療」よりも「生活」に根付いたサービス
    「gift」は医療機関ではないため、医師が常駐し、病院のような医療的ケアを提供するわけではありません。最も大切にしているのは、お母さんが「とにかく休む」こと、そして「スタッフとの対話」を通じて日々の悩みや不安を吐き出してもらうことです。
1日2組限定という少人数制だからこそできる、一人ひとりに深く寄り添う支援が、産後ママの「癒しと安心」を実現しています。
【12/16(火)開催】産後ケア事業のリアルも知れる!全国の成功事例から学ぶ「新時代保育園経営研究会」のご案内
来る12月16日(火)、東京ミッドタウン八重洲にて開催する弊社主催の勉強会にて、本事例の社会福祉法人 梅花福祉会 小林 崇 様にご登壇いただき、産後ケア事業「gift」開設のリアルな経緯や運営の実際について、直接お話しいただきます。
さらに、日々、保護者様と向き合っていらっしゃる現場の担当看護師の先生にもご登壇いただき、生の声をお届けします。
研究会には、1法人様1回限り無料でご参加いただける「お試し参加」の制度もございます。
この貴重な機会を、貴法人・貴園の持続可能で安定した経営の実現に、ぜひお役立てください。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
    <開催日時・場所>
    2025年12月16日(火) 10:30~17:00(昼食付き)
    無料(1法人1回限り)
    船井総研東京本社(2024年4月に八重洲ミッドタウンへ移転しました
    <無料ご参加条件>
    ・本研究会に過去ご参加された経験のない企業様
    ・経営者様、経営幹部の皆様
    ※ご参加は1回限りです。事業の経営判断ができる方がご参加ください。
・園児募集
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        ・セミナー・研究会のご案内
    
新時代保育園経営研究会


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本気で法人の持続的な成長と、保育の質を実現したいとお考えの経営者様は、今すぐ下記URLよりお申込みください。
    ▼日時
    2025年12月16日(火)10:30~16:30
    ▼場所
    〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番1号
    東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー 35階
    船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエア TOKYO(八重洲)
 
          







 
        