保護者アンケートは「義務」ではなく「最大のチャンス」!3つの活用メリット
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いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の塚本でございます。
今回は、多くの園が実施しているにもかかわらず、
その価値が十分に発揮されていない「保護者アンケート」についてお伝えします。
アンケートは単なる「保護者の満足度を測るもの」ではありません。
むしろ、保育の質向上、園児募集、そして職員の採用・定着といった、園の経営に直結する重要な要素を強化するための「最強のツール」になり得るのです。
本日は、保護者アンケートが園にもたらす3つの大きなメリットと、その具体的な活用法をご紹介します。
保育の質の向上と潜在的なリスクの把握
保護者アンケートは、日々の保育運営に対する保護者の率直な意見を収集する最も直接的な手段です。
保育内容、職員の対応、園の環境、給食など、多岐にわたる項目について保護者の満足度や要望を把握することで、園の具体的な強みと、改善すべき潜在的な課題(不満の種やリスク)を特定できます。
また、保護者に意見表明の機会を提供することは、「園は声に耳を傾けている」という安心感を生み出し、園への信頼関係と協力体制を深める基盤となります。
単に「良い保育」を追求するだけでなく、「『今』の保護者ニーズに沿った保育」を実現するために、アンケートは欠かせません。
園児募集への戦略的な活用
好意的なアンケート回答は戦略的に活用することも可能です。
保護者が「この園の良いところ」として挙げた意見は、
園の客観的な価値であり、最も信頼性の高いアピールポイントとなります。これをキャッチコピーやパンフレット、ウェブサイトに「保護者の声」として掲載することで、説得力のある募集活動が展開できます。
特に、「園長先生が親身になって相談に乗ってくれる」「自然との触れ合いが多い」といった他園にはない具体的な評価点を知ることで、明確な差別化戦略を立てるのに役立ちます。アンケートは、保護者が認める「選ばれる理由」を把握するための宝庫なのです。
職員のモチベーション向上と採用力強化への貢献
保護者の声は、組織の内部にも大きな影響を与えます。
保護者からの感謝や肯定的なフィードバックは、職員のやりがいやモチベーションに直結し、結果として離職防止にも繋がります。匿名でも「〇〇先生に感謝している」という具体的な声があれば、職員の自己肯定感を高め、日々の業務へ一層のやる気が生まれるでしょう。
さらに、保護者が「良かった」と感じた職員の対応や資質を分析することで、園が求める理想的な職員像が明確になります。これを採用面接や研修内容に反映させることで、園の保育理念に合った人材の採用に役立ち、組織力の強化に貢献します。
いかがでしょうか?
これまで保護者アンケートを行っていなかった方はぜひこの機会に実施いただき、
またすでに行っていたけれども活かしきれていなかった方は今一度アンケート項目の見直しを行っていただくことをおすすめします。
より具体的な実施方法や実例については、個別の経営相談でお伝えすることが可能ですので、少しでも気になる方はお気軽にお問い合わせください。