組織の一体感を醸成し、職員の成長を促す「経営方針発表会」のすすめ

2025年10月1日配信

皆様
いつもご愛読いただきありがとうございます。 株式会社船井総合研究所の吉田健人です。

さて、日々の法人・園運営において、
「職員のモチベーションが低い」
「法人や園としての一体感がない」
「保育理念が浸透していない」
といったお悩みはございませんでしょうか。
もし一つでも当てはまる場合、年に一度の「経営方針発表会」の計画・実施が、
法人や園を大きく変えるきっかけになるかもしれません。

経営方針発表会は単に経営方針を伝える場ではなく、
職員が「この法人で働いていてよかった!」「頑張りが認められた!また頑張ろう」
と思えるイベントにすることが重要です。
本日は経営方針発表会の計画・実施についてお伝えいたします。

なぜ今、「経営方針発表会」が重要なのか?

法人・園によっては
「毎月園長会議や職員会議をしている」
「うちはそこまで規模が大きな法人ではない」
と思われるかもしれませんが、年に一度の経営方針発表会は、
日常的に実施している会議とは目的が異なります。

理事長・代表が考えた今後の経営方針や園長先生が考える園の運営方針も、
実際に行動し、実現に向かっていくのは「現場の職員」です。
この発表会は、組織(法人)と個人(職員)の向かう方向性を一致させ、
組織力を最大化させる(職員全員が同じ保育方針のもと、保育の質を高めあい、自発的な行動を促す)ための機会となります。
理事長・代表自らの言葉で理念やビジョンを伝え、
今年度の振り返りと来年度以降の目標を共有することで、
法人・園全体の方向性を明確にし、
職員のモチベーションや帰属意識を高めることができるのです。

成功のポイントは「職員を巻き込んだストーリー設計と事前準備」

経営方針発表会を成功させる上で最も重要なのは、
開催目的と期待する効果を具体的に定め、ストーリーを設計し、
入念に事前準備を行うことです。
コンテンツは大きく分けて
「①理念・方向性」
「②短期目標」
「③社員への感謝表明・交流」
の3つで構成されます。そして、準備期間に現場も含めた職員を巻き込むこと、例えば会場手配、ムービー制作、資料作成などの役割を割り当て、協力して経営方針発表会の場を作り上げていくことで、職員の当事者意識やモチベーションを高め、自然と組織の一体感を醸成する良い機会となります。

参加者の心に響くプログラム構成とは?

発表会当日は、企業の理念や方針を「なぜ」「どのように」「何を」の構造で伝えることが効果的です。
• 理事長・代表メッセージ:
法人の根幹となる理念(なぜ法人が存在しているのか)、それを実現するための方針(どのようにして理念を達成していくのか)、そして日々の行動指針(方針に沿って何をするのか)を理事長・代表の言葉で職員に伝えます。

• 中長期的な経営計画の共有: 去年度の振り返りを通して成果と課題を共有します。
その上で、中長期的な視点と今年度(来年度)の具体的な計画を明示することで、職員一人ひとりが現場でどのように頑張ればよいか、この先法人がどこへ進んでいくのかが明確に理解できます。

• 感謝と交流の場:
表彰式やムービー上映、懇親会は、法人・園から職員へ、もしくは職員同士の感謝を伝え、日々の業務に対するモチベーションを高めるための重要なプログラムです。普段スポットライトが当たりにくい職員を評価する「特別賞」なども有効です。

「単発のイベント」で終わらせないために

経営方針発表会は、最初から完璧である必要はありません。
大切なのは、「単発のイベント」にせず、毎年職員と共に作り上げ、
年々グレードアップさせていくプロセスです。
ムービーの演出に凝ったり、司会進行がスムーズになったりと、回を重ねるごとに改善していく過程が、組織の一体感を着実に高めていくことに繋がります。
この機会を通して、組織の成長を実感しつつ、職員一人ひとりが日々の業務自体にやりがいをもち、ワクワクできるイベントを目指しましょう。

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