卒園児の“生きる力”を、地域と共に育む | 将来の自立と就労を見据えた「就労準備型」放課後等デイサービス
いつも コラムをご覧いただきありがとうございます。
船井総合研究所 子育て支援部の児玉です。
厳しい暑さが続いておりますが、皆さまの園では子どもたちの元気な声が響いている頃でしょうか。さて、新入園児も園に慣れ、園の運営が落ち着き始めるこの時期、ふと「卒園児の今」について思いを馳せることはございませんか。特に、発達に特性があり、職員が手厚く関わっていたお子様の「今」そして「将来」は、多くの方が気にかけていらっしゃるかもしれません。
「小学生の間は、法人が運営する放課後等デイサービス(放デイ)に通ってくれていたが、中学生になってからぱったりと来なくなってしまった‥」
「卒園児が不登校気味だと風の噂で聞き、何かできることはないかと心を痛めている‥」
貴園の卒園児や地域の子どもたちの中には、思春期という多感な時期を迎え、新たな悩みを抱えながらも、適切な支援を受けられずにいる子がいるかもしれません。
また、すでに放デイを運営されている法人様からは、
「小学校高学年になると利用者が減り、運営が不安定になる」
「既存のプログラムでは、思春期を迎えた中高生のニーズに応えきれない」
といった、切実なご相談をいただくことが増えています。
本日は、こうした課題を乗り越え、卒園児の未来までも支える新たな事業の柱となりうる「就労準備型」放課後等デイサービスという選択肢について、具体的な成功事例を交えながらご紹介します。
なぜ今、「中高生向け」の支援が求められているのか?
放デイの利用率は、小学校低学年でピークを迎え、高学年、中学生、高校生と年齢が上がるにつれて減少する傾向にあります。もちろん、成長とともに支援の必要がなくなるケースもありますが、多くの場合、支援へのニーズがなくなったわけではありません。
では、なぜ彼らは放デイから離れていってしまうのでしょうか。
大きな理由の一つが、既存の放デイが提供する支援内容とのミスマッチです。
未就学児や小学生には有効だった遊び中心のプログラムも、思春期を迎えた中高生にとっては「幼い」「物足りない」と感じられ、足が遠のいてしまうのです。
しかし、それは決して支援が不要になったサインではありません。むしろ、同世代とのコミュニケーションに壁を感じたり、学校生活に馴染めず不登校気味になったり。あるいは、増えた余暇の時間をどう過ごしていいか分からず無為に過ごしてしまったり、時には友人間のトラブルに巻き込まれたり、意図せず引き起こしてしまったりと、新たな課題に直面する時期なのです。
こうした状況を目の当たりにした保護者の皆様は、「このままで、この子の将来はどうなるのだろう」と、より一層深い不安を抱えています。障がいのあるお子様の場合、自ら将来の「自立」や「働くこと」を意識する機会は少なく、「自分の将来に無関心に見える我が子」の姿に、保護者は焦りや無力感を覚えてしまうのです。
彼らに今必要なのは、安心できる環境の中で、社会との繋がり方を学び、小さな成功体験を積み重ねて自己肯定感を育むこと。そして、将来の「自立」と「働く」に繋がる、より実践的な支援なのです。
中高生向け 「就労準備型」放課後等デイサービスという選択肢
こうした課題に対する新たな一手として、私たちがご提案するのが「就労準備型」放課後等デイサービスです。これは、その名の通り、将来の「自立」と「働く」ことを見据えた専門的なプログラムを提供する、中高生に特化した事業モデルです。
千葉県で介護・保育事業を展開する株式会社マザーライク様は、新たな事業の柱として障がい福祉事業への参入を検討していました。しかし、地域にはすでに多くの放デイ事業所が存在し、差別化に悩んでいたと言います。
そんな中、同社が着目したのが、当時地域にほとんど存在しなかった「中高生向け」の「就労準備型」モデルでした。
「高学年のお子様の将来、特に就労への準備に特化したサービスはほとんどありませんでした。学校の先生方からも、卒業後の進路について心配する声を多く伺っていたのです。」(同社 事業責任者 星健一氏)
この着眼点は、まさに保護者や学校が抱えていた潜在的なニーズを的確に捉えるものでした。
マザーライク様が運営する「こすもすカレッジ」では、PC・インターネットの活用やビジネススキル、コミュニケーション、実践的トレーニング、職場体験といった総合的な視点を持って高校卒業後の一般就職を意識したスキルアップトレーニングを行っています。
また、「もっと早い段階から将来の準備をさせたい」という小学校高学年の保護者からの相談が予想以上に多かったことから、「こすもすカレッジジュニア」を開設し、将来の就労準備の土台作りはもちろん、目前に迫った「中学校への進学」という大きな節目も学校と連携しながら丁寧にサポートしています。
【経営者様向け】就労準備型 放課後等デイサービス 新規立ち上げセミナーのご案内
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
貴園の卒園児や地域の子どもたちが抱える、思春期特有の「居場所のなさ」や「将来への不安」。その受け皿となる「就労準備型」放課後等デイサービスは、既存の保育事業との親和性も高く、法人の新たな事業の柱となりうる大きな可能性を秘めています。
何より、幼少期に関わった子どもたちの成長を、その先の「就職」「自立」という未来まで見届け、支え続けることができる。これは、保育・教育・福祉に携わる皆様にとって、何物にも代えがたいやりがいとなるはずです。
「中高生向けの支援の必要性は分かったが、具体的に何から始めればいいのか‥」
「全くの未経験でも立ち上げは可能なのか?」
そんな経営者の皆さまのために、今回ご紹介した株式会社マザーライクの事業責任者・星健一氏と、現場を牽引する教育マネージャー・諸田梨奈氏を特別ゲストにお招きし、「就労準備型放課後等デイサービス新規立ち上げセミナー」を開催いたします。
本セミナーでは、立ち上げの経緯や苦労話、具体的な支援カリキュラムの詳細、そして保護者や職員からのリアルな反響まで、成功の裏側を余すところなくお話しいただきます。
競合が増え続ける放課後等デイサービス業界で、今後も地域に選ばれ、子どもたちの未来に貢献し続けるための確かなヒントがここにあります。ぜひこの機会にご参加ください。
<このようなお悩みを抱える法人様におすすめ>
・すでに児童発達支援を運営しており、次の展開を模索している
・保育園・幼稚園事業に続く、新たな事業の柱を検討している
・中高生のニーズに応じた支援も実施したい
・利用者に、特別支援学校の生徒や不登校の生徒が増えてきたと感じている
・中高生向け支援や、就労準備型モデルについて深く学びたい
【開催概要】
開催日時:2025年10月16日(木) 14:00~17:00
開催場所:船井総研グループ 東京本社 サステナグローススクエアTOKYO
【参加料金】
一般価格 30,000 円 (税込 33,000 円)/ 一名様
会員価格 24,000 円 (税込 26,400 円)/ 一名様
・新規事業
・児童発達支援・放課後等デイサービス
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