児童発達支援・放課後等デイサービスの収支構造とは?
いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の米倉です。
皆さまの中には、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業立ち上げが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、児童発達支援・放課後等デイサービスの収支構造についてお伝えいたします。
児童発達支援・放課後等デイサービスの収支構造
同じ「未就学児」を対象にするサービスですが、その収支の成り立ちは大きく異なります。
園の収支は基本的に「園児数」で決まってまいりますが、
児童発達支援・放課後等デイサービスでは「利用者数」ではなく「利用回数」にて基本収入が決まります。「利用回数」とは、月にお子様が何回、児童発達支援や放課後等デイサービスを利用したかです。つまり、塾や習い事のようなイメージをお持ちください。
具体的には、下記のようにして収支が決まります。
「基本分」×「利用回数」×「地域区分」+加算分+「保護者負担額」の合計額
基本分:提供する療育の時間によって決まっている単位。1単位10円程度である。
利用回数:事業所全体で、何回療育を提供したか
地域区分:地域によって決まっている加算率。1単位何円かを決める
加算分:
保護者負担額:10%が自己負担になるほか、おやつ代・イベント参加費など事業所で「実費徴収」として定めているもの
また、別途「処遇改善加算」も付いております。
条件によって加算率は異なりますが、「基本分」×「利用回数」×「地域区分」から算出される金額の10%前後の金額となります。
黒字化のポイント
ここまでは、児童発達支援・放課後等デイサービスの収支構造をご説明いたしました。
では、しっかりと黒字化し運営安定化を図るにはどのような点をおさえておくべきでしょうか。
☆ポイント1:利用回数の増加
児童発達支援・放課後等デイサービスの基本的な収入は「基本分」×「利用回数」にて決まります。このうち「基本分」は療育の時間によって定められているためすぐに変えることは難しいです。
このため注力いただきたいのは「利用回数を高める」ことです。
初めは療育に慣れるために週1回から始めたとしても、増回のお声がけをして週2~3回を目標にしていきましょう。
☆ポイント2:加算の取得
早期に運営安定化を行うには加算の取得が重要になります。
特に園で取得しやすいものとして、「家族支援加算」「子育てサポート加算」、「関係機関連携加算」、「児童指導員等加配加算」「専門的支援実施加算」「専門的支援体制加算」がございます。
特にこの中で早期に取得いただきたいのは家族支援加算と子育てサポート加算です。
こちらの加算は保護者との面談や参観で取得することが可能ですので、お迎えの際に保護者と話すことや、親子で療育に参加していただくことでも加算の対象となります。
「保護者面談の頻度を上げる」と考えると、「完全新規」の取り組みが増えるわけではございませんので、おすすめの加算です。
【音楽療育特化型】児童発達支援・放課後等デイサービス 成功事例セミナーのご紹介
日本一競合が多い北海道で音楽療育に特化した児童発達支援・放課後等デイサービスを8事業所展開し400名を超える利用者を支援している株式会社音の森 代表取締役山本國昭氏をお招きしてお話いただきます。
「音楽の持つポテンシャル、人の心やカラダに及ぼす無限の効果を多くの人に体感してもらいたい、また、表現することの喜びを感じて欲しい…」という思いからスタートした法人のこれまでの事業展開の道のり・音楽療育の療育内容や具体的な支援方法を解説頂くだけではなく、多店舗展開を実現した職員採用・育成・組織活性化のポイントもご紹介!
・報酬改定について詳しく聞きたい
・児童発達支援・放課後等デイサービス事業を強化していきたいが、報酬改定もあったことで不安が大きい
・他の事業所がどのような支援プログラムを実施しているのか気になる
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このようなお悩みを抱える園の皆さまにぜひご参加いただきたいセミナーです。
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