【2023年度 園児募集を振り返る】今年の募集傾向はどうなった?
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いつもご愛読いただきまして誠にありがとうございます。
船井総合研究所の遠藤めぐみでございます。
気づけば、2023年も残すところ2ヶ月強となりました。毎年のことですが、冷え込みが増し始めると「今年もあっという間に年の瀬が近づいている」と驚きます。
さて、10月・11月は願書受付の地域が多いかと思います。(早い地域では7月には願書受付となりますが…。)
毎年、この時分になりますと「募集状況が厳しい」とご相談をいただくことはございますが、特に今年は1号認定の数が大幅に減少したとお聞きすることが多いように感じます。
皆様の園では、どのようなご状況でしょうか。
「2歳児向け」よりも「1歳児向け」の集まりが好調か
コロナ禍、ロックダウンなどの行動制限が1番厳しかった2020年に生まれたお子様が年少入園に該当する年となりました。予想はしていましたが、やはり影響の大きい園が一定数あるようです。
地域差はもちろんあれど、今年は以下のようなお話を聞くことが多かったと感じます。
・年少入園(特に1号認定)激減 (※場合によっては1クラス分が単年で減少)
・これまで反響の大きかった満3歳児も減少
・2歳児向けの未就園児教室の集まりが悪い
・一方、1歳児向け未就園児教室は2歳児向けよりも集まりがいい
・在園児の下のお子様が保育園に入園しており、3歳を迎えても幼稚園に転園いただけない (※これまでは3歳を迎えたら幼稚園に転園いただけたのに…)
もちろん、地域によってはまだ大幅な園児数減になっていないところもあるかもしれませんし、商圏内の対象人口が減少していても園の規模を維持できている例もあるかと思います。
一方、広がる「無園児」の利用ニーズ
「年少入園が減った」「未就園児教室の集まりが悪くなった」というお話はありますが、一方で「こども誰でも通園制度」に代表されるように、無園児の保育・教育ニーズがかなりあることも可視化されてきました。
今年度からモデル自治体によって事業が始まっていますが、かなりの人気のため新規受付を止めている自治体が一定数ございます。こども誰でも通園制度は、長時間のお預かりになるため、幼稚園・こども園で行っている未就園児教室とは異なる点も多々ございますが、「園に通っていない方々もなんらかの居場所を求めている」ということは言えるのではないでしょうか。
このような変化の中で、「何歳児からアプローチを始めるのか」ということは、今後の園児募集を考える上で欠かせない観点となっています。
ますます早まる保護者の園選び
皆様も感じられているかと思いますが、保護者の方が園を探し始めるタイミングは早まっています。そのため、「自園のことをアピールする前にもう他の園に入園が決まっているらしい」と耳にすることも増えてきているのではないでしょうか。(もちろん、1・2歳児のうちに保育園に入園されているということもございますが。)
少子化が進む中では、どうしても「少ないパイの取り合い」状態に陥ってしまいますが、そのような状況下で0・1歳児からのアプローチをせず、募集を成功させることはなかなか困難になってきています。
ぜひ、今よりももう一歩踏み込んだ「保護者との早期接点創出」を各園でお考えいただきたいと思います。
学校法人金子学園 山村氏をゲスト講師としてお招きしたセミナーをオンラインで開催
本日は、「低年齢児からの園児募集」を考えていただきたいとお伝えしましたが、実際に0・1歳児へのアプローチとそこから入園に繋げる取り組みに成功されていらっしゃる園がございます。
10月・11月にオンラインで開催予定の「入園者を集める親子教室3.0セミナー」にて、詳しくご講演いただく予定ですので、園児募集を強化していきたいとお考えの皆様はぜひご参加くださいませ。
【開催日程】
①2023/10/20(金) 13:00~16:30@ZOOM
②2023/10/24(火) 13:00~16:30@ZOOM
③2023/11/01(水) 13:00~16:30@ZOOM
④2023/11/06(月) 13:00~16:30@ZOOM
【参加料金】
・一般価格 25,000円 (税込 27,500円)/ 一名様
・会員価格 20,000円 (税込 22,000円)/ 一名様
【セミナー詳細】
詳細は、こちらからご確認いただけます。
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/104859
皆様のお申込みをお待ちしております。
株式会社 船井総合研究所
子育て支援部 教育グループ
遠藤めぐみ