新卒採用を成功させるために今考えたいこと

2023年1月18日配信

テーマ:
採用・育成

新卒採用を成功させるために今考えたいこと

新年あけましておめでとうございます。
船井総合研究所の遠藤めぐみでございます。
皆様 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

ついに2023年になりました。
2022年の出生数が77万3千人程度になるだろうことが推測されています。
ついに出生数80万人を割れ始め、政府の予測よりも速いスピードで少子化が進んでいる中、
今後の園運営はより一層厳しくなることは避けられない状況となっています。

 

少子化の影響で「幼稚園 定員割れ」という言葉はよく聞くようになっておりますが、
一方で「職員採用」に頭を悩ませる園も多いのではないでしょうか。

 

さて、本日は2022年度に新卒採用を成功させた事例から、ぜひ皆様に実践いただきたいことをお伝えできればと存じます。

新卒採用の動きが活発になるのは2023年度に入ってからにはなりますが、
2022年度のうちに採用を進めていく上での体制や方針を固めていただければと思います。

成功のカギは「行動量」

 

例年と比較して新卒採用を成功させた法人では、ある1つのことが共通していました。
それは採用を成功させるために「行動量を増やした」ということです。

 

現在、「〇〇の媒体に求人掲載をすれば必ず採用が成功する!」などという必殺技はありません。
就活中の学生さんは非常に様々な経路(チャネル)から園のことを知るからです。
そのためには、何か1つに特化して注力するのではなく、「とにかくできることは全て頑張る」という姿勢が求められます。

 

実際に学生さんが園のことを知るきっかけは非常に様々です。
(求人票、実習、合同説明会、自園説明会、HP、看板、新卒向け採用サイト、indeed、養成校の就職支援課等からの紹介、養成校の教員からの紹介、養成校の先輩からの紹介、養成校の友人からの紹介、養成校の授業内での紹介、紹介会社・・・他)

 

学生さんが上記のどのチャネルから流入するかが不確定であるため、
「実施できる事項には全て対応する」ということが出会いを増やします。

 

ただ、上記を見ていただいてもお分かりいただけるように、全てに対応しようと思うと莫大な時間がかかってしまいます。
採用のために時間を割けずにいるか、採用のために時間を割いて行動量を増やすか、が大きな分かれ道になっていると考えられます。

「人」と「人」として出会う就活

 

採用のための行動量が増え、学生さんとの接点をより多く持てるようになった後は、
個々の学生とのコミュニケーションの精度を上げていくことが重要です。

 

現状は、「人手が不足しているので面接に来てくださった方を全員採用にする」というケースも多いのではないかと考えられます。

ただ、母集団をきちんと形成し、「法人の雰囲気に合う人を採用する」ことが1番の望ましい姿だと思います。

 

上記のために、新卒採用を成功させている法人では、「採用する側」・「採用される側」という従来型のパワーバランスを打破し、一人の「人」と「人」としての関係性を構築することに取り組んでいました。

 

具体的には、以下の3つを大切にしておられます。

 

①自分の言葉で語る
②対話と傾聴
③丁寧なフォロー

 

「①自分の言葉で語る」とは、学生さんに向けて法人・園の紹介をする際に、良いところも悪いところも素直に包み隠さず、自分の言葉でお話しするということです。

 

採用活動を進めていると、学生さんに対して聞こえがいいように伝えたい瞬間が出てくるかと思います。
その際に実態と少し乖離のある伝え方をしてしまうと、入職後のギャップに繋がってしまいます。

 

学生さんには、ご自身の経験に基づき、素直な言葉で伝えていただくことで「信頼関係」が構築されます。
きちんとご自身の言葉で学生さんへ想いをお伝えいただくことが重要です。

 

「②対話と傾聴」とは、「採用する側」・「採用される側」の関係性を打破し、学生さんの想いに耳を傾け、双方向にコミュニケーションを取ることです。

 

①で採用する側も自法人・自園のことを良いようにお伝えしたい瞬間があると記載しましたが、それは学生さんでも同じです。

「早く内定がほしい」、「早く就活を終わらせたい」と焦る気持ちから、本来の想いとは違っていても面接官の意向に合わせた受け答えをすることがあります。

 

しかし、本来は学生さんの想いに耳を傾け、それを受けた上で法人としての考えをお伝えし、双方に納得した上でご入職となることが好ましいかと思います。

現状の採用する側・される側のパワーバランスを打破するためには、採用する側から学生さんに歩み寄る必要があります。

 

上記のためには、ざっくばらんに想いを聞くことができる場などを用意していただき、「対話」していただくことが重要です。

 

最後「③丁寧なフォロー」とは、実習後・園見学後・合同説明会後の後追い連絡を丁寧に実施することです。

 

例えば、皆様は、学生さんが園見学に来た後などに「お礼のご連絡」を行っていますか?
新卒採用を成功させている法人では徹底的に「事後フォロー」を行っています。

 

(例えば…)
園見学後にお礼のご連絡

学生さんから返信

反応を見てボランティアや就職説明会に誘導

 

この際にお電話やメールですと少し仰々しく、学生さんから返答いただけないことも多いので、
LINEなどの心理的ハードルが低いツールを活用しています。

 

就職活動をしている学生さんには、接点を持つ園が非常に多くあります。
その中でも「この園は私のことを気にかけてくれているな」と印象に残ることが重要です。

 

学生さんへの対応にもしっかり時間をかけていただければと思います。

 

本日のメルマガでは新卒採用を成功させた法人の事例をお伝えさせていただきました。
改めてですが、新卒採用の場合には「給与」・「労働環境」などの諸条件以上に、
「教育保育内容」・「教育理念」が重視される傾向にあります。

 

これは最近流行りの言葉で言い換えると、その組織の存在意義を示す「パーパス」が求められているということかと思います。

採用を成功させるために、働く環境整備や処遇を良くすることは非常に大切ですが、
それと同時に、学生さんの想いを引き付ける「パーパス」の策定もご検討いただけたらと思います。

 

今回はこちらで以上となります。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 

株式会社 船井総合研究所
子育て支援部 教育グループ
遠藤めぐみ

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