◤こども園経営◢人口減少時代に考える園児を集める方法

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保育業界向け 時流予測レポート2024 ~今後の見通し・業界動向・トレンド~

 

今回は人口減少時代に考える園児を集める方法について解説します。

 

これからの園児募集

皆様もご存じの通り、2021年の出生数は81万1,604人となりました。
これは国立社会保障・人口問題研究所が2017年に公表した2021年のパターン別出生数において、低位(75.6万人)程低くはないものの中位(86.9万人)を下回る結果となりました。
結果として、予想を上回るペースで少子化が進行していることがわかります。

 

そんな中、新型コロナウィルス感染症の影響もあり出生数がこれまでより減少した2020年の子どもたちが、2023年にはいよいよ満3歳児として入園することができる年齢となり、該当年齢の子どもたちを集めるべく園児募集活動の準備をしたり、実際に行ったりしている最中かと思います。
このコラムをお読みの多くの経営者の皆様はおそらく、昨年より未就園児教室の集まりが悪いと感じているのではないでしょうか。
実際に対象児童数が減少し且つ、近隣の保育園や小規模保育所を利用する割合が増えたこともあり、そのような結果になることは自然なことです。
このような事態の中で園が取ることができる施策は大きく2つあります。
それは、「新規名簿の数を増やす」か「既存名簿の移行率(進級率)を上げる」の2択です。

 

新規名簿を増やす

新規名簿の数を増やす取り組みとして、イベントを複数回実施したり、人気イベントを調査して実施したりすること等がありますが、根本的な解決策となりにくいことが多いです。
そのため、「新規名簿を増やす」ためには「子育て世帯に広く認知してもらう」ことが重要となります。
子育て世帯に広く認知してもらうためには、保護者がよく赴く場所で園の広報活動を行うことが必要です。この「場所」というのは現実世界における場所という側面もありますが、インターネット上の場所という意味合いもあります。
既に現実世界における場所における広報活動は多くの園で実施していただいていると思います。(まだの方はまずはここから始めてみてください。)
インターネット上における場所というのは、HPやSNSの事です。

 

HPは多くの園で既に作成いただていると思いますが、SNSを新規名簿獲得のために本格的に活用していただいている園は少ないのではないでしょうか。SNSにはいくつか種類がありますが、特に今回おススメしたいのはLINEです。
LINE(LINE公式アカウント)は友達登録をしていただいた方に対して、個別に連絡を送ることができるため、いわゆるメールマガジンのような活用方法が可能です。そのため、他のSNSと比較して個別のアプローチが可能となり、より個別にきめ細やかなサポートをすることができるため、新規名簿獲得にも有効に働きかつ入園までの個別フォローも丁寧にすることができます。
LINEの具体的な活用方法につきましては、以下の無料資料に取りまとめておりますので、まだご覧になられていない方は是非ご覧ください。

 

line活用レポート

 

既存名簿の移行率(進級率)を上げる

多くの園では、1、2歳児の未就園児教室などで名簿を獲得し、満3歳児・3歳児募集の入園を促すといった形式で園児募集を行っていると思います。
この集めた名簿数が、利用定員より少ない場合はまずは新規名簿獲得のために先述の内容を実施していただきたいですが、既に名簿数が利用定員より多い場合は新たに名簿を集めるよりは、移行率(進級率)を高める取り組みに注力する方が効果的です。
園児募集の大きな流れは以下です。

 

 

多くの園で上記のような流れで園児募集を行っていると思われます。
この流れの中で、各フェーズの移行率(進級率)を高めることによって、園全体の入園者数を増やすことができます。そのため、在園児や卒園児の弟妹・イベントへの参加回数・他園への入園状況(小規模保育所・認可保育所・企業主導型保育事業所等)を把握することで、優先順位を明らかにして個別にアプローチすることができます。仮に、満3歳児の数や来年度の入園者数の数が少ない場合、可能であれば持っている名簿全員に対してアプローチしていきたいのはやまやまですが、現実的にそれを実行する時間はないと思います。そのため、弟妹関係にあるのか、イベントへの参加回数は多いのか、現在どこかの園に在籍しているのか等を総合的に判断し、優先順位をつけて個別にフォローする必要があります。人口減少がますます進むとこれまでのようにたくさんの名簿を集めて、そこから半分程度入園すれば利用定員が充足するといった園児募集の方法だけでは、園児数を担保することは難しくなります。そのため、フェーズごとの移行率(進級率)を上げる取り組みを考えていかなければなりません。その際に、未就園児教室を担当している先生の中で「この先生が対応すると入園率が高い!」と感じる先生がいらっしゃれば、その先生が実践している保護者への言葉かけの方法を園児募集に関わる教職員全員で共有して、実践するといった園内のノウハウ共有も重要となります。

 

最後に

以上がこれからの園児募集に必要な取り組みです。
新規名簿を増やすことは当然必要となりますが、これから重要なのは「一度関係を持った方になるべくご入園いただくことができる仕組みづくり」です。
上記の図をもとに、自園の各移行率をお調べいただき、移行率の改善を検討してみてはいかがでしょうか。
 

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