「4月から」定員充足率100%を目指すために

2023年4月3日配信

テーマ:
園児募集

「4月から」定員充足率100%を目指すために

いつもお読みいただきありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の永田屋でございます。
 
新年度がスタートして1か月ほどが経ち、年度替わりのドタバタも少しずつ落ち着きを見せ始めている頃かと存じます。今年度の皆さまの園では、昨年と比較して4月時点での園児数に変化はありましたでしょうか。ご承知の通り、歯止めのきかない少子化の影響を受け、年々定員充足率が低下しているという園もいらっしゃることかと存じます。数年前までは受け入れを断らないといけない状況だったが、近年は4月スタート時点で定員が埋まらない、むしろ定員の減少を検討しているというご相談も、弊社に多く寄せられるようになりました。
 
当然年度途中の園児数の増減はあるものの、4月当初からの高い園児充足は、園運営における年間の収支の安定化に大きく貢献します。例えば同じ年度末定員充足率100%であったとしても、4月当初から100%近い場合と、50%程度からスタートして徐々に増加していく場合とでは、年間を通じてみた時には数千万円という収入の差を生む場合があります。また既に職員を雇用していれば園児数に合わせた職員数の調整にも限度があり、その差が施設の黒字・赤字に直結するケースも少なくありません。これまでは同地域・同規模の園であれば、どこも年間収入は同じ水準に収まるケースが多く見られましたが、上記の理由により、最終的にはある程度「充足」していても、実はその収入額には大きな差が生じているということが起り得ます。保育所の収支を安定させるためには、「年度内に」ではなく、「4月から」定員充足を目指していく視点が求められます。
 

園児募集の短期的な視点

 
このような園児数減少の影響を受け、広報・告知活動に力を入れ始めているという園も徐々に多くなってきております。これまで情報発信は特にやっていなかったが、SNSを立ち上げてみた、イベントを開催してみたというお声もよく聞かれるようになってきました。この園の情報発信においては、まずは積極的に行っていくことが重要になりますが、保護者の動線を意識して募集活動を設計することで、その効果をさらに高めることができます。
 
皆様の園に通われている保護者の皆さまが、どこで自園のことを知ったのかを具体的に答えられますでしょうか。また入園に至るまでにどのような情報に触れ、そしてなぜ最終的に自園への入園を決められたのでしょうか。その一連の流れに対して、園からはどのようなアプローチを実施していますでしょうか。このような保護者と最初に接点を持ったポイントから、入園に至るまでの具体的な保護者の流れを意識して、告知や誘導の活動を組み立てていくことは、効果的な園児募集を実行していくにおいて非常に重要な視点となります。
 
例えば、Instagram等を用いた園の日常の情報発信を行うのであれば、その閲覧者を次に起こしてほしい行動に誘うために、園庭開放や園見学の告知、またその様子を投稿するということも考えられます。また子育て家庭を対象にしたイベントを開催したのであれば、公式LINEへ誘導して継続的な接点を持ったり、次のイベント開催を併せて告知し誘導たり、といったことも考えられます。
 
ここで意識していただきたいのが、施策をそれぞれ単独で打つのではなく、その施策によって保護者にどのような行動を起こしてほしいのかという「目的」を明確にすること、そしてその目的への的確な誘導を行っていくということです。保護者が行動を重ねていき、最終的に入園に至るというところまで保護者の動線設計を行うことが、それぞれの園児募集施策の効果を最大限高めるために重要なポイントになります。
 

園児募集の長期的な視点

 
ここまでの内容を実践していただくことで、園児募集に求められる施策の基本形は作れるかと存じます。もちろんこのような短期的な施策に取り組んでいくことは園児募集の必要条件になりますが、それだけでは不十分であるという側面があるのも事実です。より本質的に「選ばれる園」になっていくためには、現場で実施する保育・教育の質を高めていくことが欠かせません。いくら積極的な発信があったとしても、園で行う保育そのものに魅力がなければ、通わせたいという気持ちを持ってもらうことが難しくなります。
 
保育の質に関しては、前回のメルマガにおいてもその重要性についてお伝えいたしました。保育の質を明確に定義・実行し、保護者に評価されることで、当然園児募集にも直接的な影響を与えます。前回お伝えしたように「質」の定義は園によりさまざまですが、保護者がその「質」に満足することで、兄弟や近くに住むいとこや親戚なども預けてもらえたり、近所の友人や知り合いにその評判を伝えてくれる可能性も高まります。
 
「質」については一朝一夕で高められるものではなく、長期的な視点で取り組んでいくことが求められますが、これからの少子化の時代において、保育の質は安定的な施設運営により直結する要素となります。自分たちの園が提供できるものはなにか、それを高めていくために何ができるかということを、これまで以上に重点的に取り組んでいくことが求められます。
 
新年度がスタートし、次年度の園児募集に向けて余裕がある今だからこそ、来年度4月から定員充足率100%を目指せるよう、今一度短期・長期それぞれの視点から取り組みを見直されてみてはいかがでしょうか。
 

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ここまでの内容を実践していただくことで、園児募集に求められる施策の基本形は作れるかと存じます。もちろんこのような短期的な施策に取り組んでいくことは園児募集の必要条件になりますが、それだけでは不十分であるという側面があるのも事実です。より本質的に「選ばれる園」になっていくためには、現場で実施する保育・教育の質を高めていくことが欠かせません。いくら積極的な発信があったとしても、園で行う保育そのものに魅力がなければ、通わせたいという気持ちを持ってもらうことが難しくなります。
 
保育の質に関しては、前回のメルマガにおいてもその重要性についてお伝えいたしました。保育の質を明確に定義・実行し、保護者に評価されることで、当然園児募集にも直接的な影響を与えます。前回お伝えしたように「質」の定義は園によりさまざまですが、保護者がその「質」に満足することで、兄弟や近くに住むいとこや親戚なども預けてもらえたり、近所の友人や知り合いにその評判を伝えてくれる可能性も高まります。
 
「質」については一朝一夕で高められるものではなく、長期的な視点で取り組んでいくことが求められますが、これからの少子化の時代において、保育の質は安定的な施設運営により直結する要素となります。自分たちの園が提供できるものはなにか、それを高めていくために何ができるかということを、これまで以上に重点的に取り組んでいくことが求められます。
 
新年度がスタートし、次年度の園児募集に向けて余裕がある今だからこそ、来年度4月から定員充足率100%を目指せるよう、今一度短期・長期それぞれの視点から取り組みを見直されてみてはいかがでしょうか。

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