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船井総研の山口です。
「グループや法人売上・収入30億円への経営戦略」、第2回目のテーマは「最強の採用・育成戦略」です。
前回は、30億円法人への土台として「経営計画」「本部機能」「労務環境」の重要性についてお伝えしました。 強固な経営基盤が整ったなら、次はその上で組織を動かし、成長を牽引していく「人財」の獲得と育成が最重要課題となります。
今回は、未来を担う新卒から即戦力の中途まで、戦略的に人材を確保し、成長を促す仕組みづくりについてお伝えします。
1. 未来への最重要投資【新卒&第二新卒採用強化】
将来の組織を担う人材の確保は、成長戦略の生命線です。コストを意識しつつ、効果的な採用活動を展開する必要が有ります。
●採用コストの最適化: 人材紹介会社への依存度を下げ、養成校との連携やリファラル採用を強化することで、費用対効果を最大化が可能となります。
●「選ばれる法人」になるための施策:
・福利厚生面: 奨学金返済サポートや独自の奨学金制度など、若手職員に響く魅力的な制度を導入などが挙げられます。
・情報発信: 採用サイトやSNSを刷新し、「ここで働きたい」と思わせる法人のビジョンや職員の姿を戦略的に発信する必要があります。
2. 即戦力確保と組織活性化【中途採用強化】
多様な経験を持つ中途採用者は、組織に新たな風を吹き込みます。その為にも、競合分析と待遇改善: 競合園の待遇を徹底的に調査・分析し、地域においてNo.1の働きがいと待遇を目指していく必要が有ります。
●新たな採用手法の確立:
・リファラル採用: 職員の紹介による採用制度をインセンティブと共に構築し、質の高い人材を低コストで確保します。
・アルムナイ&退職者採用: 過去の退職職員とのネットワークを維持し、再雇用の機会を創出します。
3. 人が育ち、定着する仕組みづくり【評価制度構築・研修・育成】
採用した人材を「人財」へと昇華させる仕組みの有無が、組織の持続的な成長を実現します。
●キャリアパスの複線化: 現場のエキスパートラインとマネジメントラインで給与体系や役割を差別化し、多様なキャリア形成を支援します。
●公平・公正な評価制度: グループ全体の役職・昇降格基準を明確化し、複数拠点間でも公平性が担保された評価制度を構築・運用します。
●次世代リーダーの計画的育成: 管理職候補を選抜し、体系的な研修プログラムを通じて計画的に育成します。
今回は、30億円法人を創るための「採用」と「育成」についてお伝えしました。 戦略的に人を採用し、成長できる仕組みを整えることで、組織は力強く成長していきます。
さて、最終回となる次回のテーマは「非連続な成長を実現する」。 築いた基盤と人材を活かし、売上30億円を突破するための具体的な「事業展開」と、それを支える「財務戦略」「DX」について、総仕上げとしてお伝えします。
今回もお読み下さりありがとうございました。