令和8年度募集活動をルール化!成功する募集活動の4つの要素

2025年10月6日配信

テーマ:
時流・業界動向 園児募集 ブランディング

いつもコラムをお読みいただき、ありがとうございます。
株式会社船井総合研究所の島崎です。

早いもので、今年も実りの秋である10月を迎えました。
先生方におかれましても、行事活動の他、説明会や見学対応など、
募集活動が本格化し、一年で最もお忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

この時期は、これからが本番!という地域もあれば、
すでに来年度の入園者がほぼ固まったという地域もあるかと存じます。
いずれにせよ、この時期はまさに、
この1年間の取り組みに対する「答え合わせ」が始まる大切なタイミングと言えます。

そこで今回は、まだ募集活動の最中ではありますが、全国のご支援先の幼稚園・認定こども園とのやり取りから見えてきた
令和7年度募集の最新動向をいち早く総括し、皆様と共有させていただきたいと思います。

今年度の活動の振り返りと、次年度に向けた準備のヒントとして、ぜひお役立てください。

「点の管理」から「線の活用」へ。見学者名簿の価値が劇的に高まっています。

少子化により対象となるお子様の数が年々減少している今、
見学や問い合わせをしてくださった一人ひとりの方と、
いかに丁寧な関係を築き、入園決定に繋げていくかが、これまで以上に重要になっています。

「見学に来てくれた方の名簿」は、そのための最も重要な資産です。
しかし、その名簿を「説明会が終わったらファイリングして終わり」にしていませんでしょうか。
それでは、せっかくの繋がりが「点」で終わってしまいます。

成功している園では、この名簿を紙ではなくデータで管理し、継続的なフォローに「線」として活用しています。
例えば、
「見学後、〇日以内にお礼のメールを送る」
「運動会などのイベント前に、昨年見学に来てくれた方へ改めてご案内を送る」
といったアプローチが可能になります。
こうした細やかなフォローの積み重ねが、保護者の「他の園も見てから…」という気持ちを、「この園に決めたい!」へと後押しするのです。
(そして、これらがLINEやZohoを活用することで自動化することが可能になっています。)

「集団」から「個別」へ。保護者は”自分ごと”の情報を求めています。

かつて園児募集の主役だった「集団での入園説明会」。
もちろん今でも重要な活動ですが、その意味合いは大きく変化しています。
情報が溢れる現代において、保護者は一般的な説明よりも 「我が家と我が子にとって、この園はどうなのか?」 という、
よりパーソナルな情報を求めているのです。

実際に、「集団説明会は形式的に参加しただけで、本当に聞きたいことは個別見学の時に質問した」という声は年々増えています。
中には、集団説明会の参加人数よりも、個別見学の希望者の方が圧倒的に多い、という園も出始めました。

これからの時代は、

「いかに大人数を集めるか」ではなく、

「いかに一人ひとりが参加しやすく、質問しやすい体制を提供できるか」 が鍵となります。

平日の個別見学枠を増やす、オンラインでの個別相談会を実施するなど、保護者の多様なニーズに寄り添う姿勢が、選ばれる園の条件となっています。

広報は「継続」が力。保護者の日常に、いかに溶け込むか。

地域の人口動態にもよりますが、多くの地域で幼稚園、保育園、認定こども園が同じお子様を募集する構造が定着しました。
保護者から見れば、制度の違いは二の次で、「我が子にとって一番良い場所はどこか」という視点ですべての施設が比較対象になります。

この”ボーダレス時代”において、まず大切なのは 「認知度(知名度)」 です。
そして、認知度を高める上で欠かせないのが、 広報活動の「継続性」 に他なりません。

保護者の情報収集のメインステージが、新聞やチラシからスマートフォンに移ったことは、皆様も実感されている通りです。
スマホで情報を得る保護者に対し、年に数回の広告では、残念ながら記憶に残りません。
SNS広告、Webサイトのコラム更新、看板広告など、様々な媒体を通じて、年間を通じて継続的に園の情報を発信し続ける。
保護者の日常の中に、いかに自然に園の名前が登場するか。
この地道な活動量の差が、最終的な問い合わせの数に直結してきています。

「強み」を「価値」に翻訳し、”体感”できる機会を。

「うちの園の強みは、〇〇教育です」「豊かな自然環境が自慢です」
先生方の園にも、他には負けない素晴らしい「強み」があることと存じます。
しかし、その強みは、保護者にとっての「価値」として、正しく伝わっているでしょうか。

大切なのは、その強みを通して 「子どもがどのように成長するのか」を具体的に示し、それを”体感”してもらう機会 を募集活動に織り込むことです。

例えば、
・「英語教育が強み」なのであれば、その楽しさを親子で実感できる「英語ふれあい教室」を未就園児向けに開催する。
・「教職員の対応力が強み」なのであれば、その対応力を実感できる個別見学会や説明会を企画する。
 あるいは、先生方一人ひとりの人柄が伝わるような動画をWebサイトで公開する。

などです。

こうした活動を通じて、保護者は初めて「この園に預ければ、うちの子はこんな風に成長できるんだ」と実感し、
入園という大きな決断を下すことができるのです。

園児募集活動の真っ只中で大変な時期かと存じますが、
今回ご紹介した視点が、先生の園の活動を振り返り、次の一手を考える上でのヒントとしてお役立ていただけましたら、これほど嬉しいことはありません。

季節の変わり目、皆様どうぞご自愛ください。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

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