令和4年度園児募集の動向から読み取るこれからの幼稚園経営

2021年11月29日配信

テーマ:
時流・業界動向 園児募集

令和4年度園児募集の動向から読み取るこれからの幼稚園経営

いつもありがとうございます。
船井総合研究所の島崎です。

12月に入りました。
11月段階で、全国の幼稚園(1号認定)の募集がひと段落しました。
皆様の園での結果はいかがでしたか?

今年度の園児募集の動向から見えてきた「時代の終焉」

コロナ禍下での園児募集も実質2年目となり、
動画上映やLive配信といった、オンラインを活用した
募集活動を実施される園も多く見受けられました。

幼稚園業界でオンラインを活用した募集活動がここまで実施されるとは、
3年前までは全く想像もできませんでした。
“新型コロナウイルス”による社会の変化は、
本当に大きいと改めて感じます。

さて、今年度の募集結果を振り返りますと、募集学年別の動向は以下のようになっています。

・満3歳児:微増~増加
・年少:微減~微増
・年中:ほぼ0(2年保育の終焉)

印象的だったのは、例年、
数名~10名程度の2年保育での入園希望者がいた園でも
今年度は0名というケースが多く見受けられました。

当然ながら3年保育が主流で、4年保育へ移行しつつある昨今において、
それでも2年保育の希望者は確かに存在していたのですが・・・

令和4年度募集において、2年保育は完全に終焉したと感じました。

「次の時代」への移り変わり

そして、それは次の時代に移り変わる象徴的な出来事でもあります。

これからは、 4年保育(満3歳児)が主流になる ということです。
言い換えれば、 3年保育の終焉 です。

教室や教職員の人員体制の問題もありますが、
4年保育(満3歳児入園)を強化していくことを
早急にご検討ください。

併せて、これはあまり地域性を問わず、
オンライン上での募集活動を実施した園は、
総じて募集力が高まった印象があります。

保護者の行動パターンに変化?

令和3年度募集、令和4年度募集においては、
新型コロナウイルスの影響もあり、
これまで通りの園見学会や説明会などを
実施することが難しくなりました。

保護者の行動パターンとしては、
事前に入園候補となる園を複数園選定した上で、
その園の入園説明会へ参加するのですが、
この入園候補となる園の数が極端に減った印象があります。

ほぼ1~2園に決め打ちで、
入園希望園の願書提出に至っていたようです。

その為、事前にオンラインなどを活用して、
情報を広く公開していた園は、
令和4年度募集においても健闘しておりました。

これまでは、

ホームページ等で事前に情報収集

体験会や見学会へ参加(園の雰囲気を確認)

入園説明会へ参加(入園候補先の決定)

願書提出・入園

という流れでしたが、これが以下の流れに切り替わった印象があります。

ホームページ等で事前に情報収集(園の雰囲気を確認)

動画等で園の様子や取り組みを確認(入園候補の決定)

(実施されていれば)体験会や見学会へ参加(入園候補の決定)

既に入園を固めた上で、入園説明会へ参加

願書提出・入園

というようなイメージです。

オンラインの段階から、園の様子や雰囲気が、
「今の時代の保護者に合わせて」伝わるように、
広報体制もアップデートしていただければと思います。

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